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コンサルティングコラム外食2022.03.08ここ近年、日本だけでなく世界的にみても飲食店の集客活動においてSNSの活用は重要性が高まっております。新規客集客においてはインスタグラム(Instagram)、リピート集客においてはライン(LINE)の活用が効果的です。飲食店のマーケティング活動において今回は特に重要性が高まっているSNSの活用方法について飲食店専門コンサルタントがその上手な使い方のコツと成功事例について解説します。 1. 飲食店がSNSに力を入れるべき理由2020年から続くコロナ禍において、今グルメサイトの集客力が低下している事は多くの飲食店経営者様が実感されているかと思います。そんな中で飲食店でもSNSでの発信力がハッキリと集客の差に繋がるようになってきました。SNSのフォロワーが多い店舗ほど、情報発信力が高く集客に有利に働きます。SNSといったデジタルツールの発展により消費者の店選びの方法が多様化してきていると言えます。 例えば、SNS上での発見⇒SNS上での情報取集(SNS内での検索)⇒Webサイトでの詳細な情報収集⇒口コミサイトの口コミ確認(飲食店であればGMBや食べログの口コミ)⇒来店⇒拡散 「外食で失敗したくない」という消費者心理がある中で、上記のように「情報を収集してから来店」するケースが増えてきました。 実際、ある韓国料理屋では最終的な予約経路はホットペッパーでしたがその前にSNSで自分と同じようなペルソナ(客層=女子大生 利用動機=女子会・誕生日祝い)の投稿を見て、来店を決められた女性がいるといった事例もありました。 自分の嗜好や興味(=お店選びの基準)とあう発信を日々行っているインフルエンサーのインスタグラム(インスタ)をフォローすることで「行ってみたいレストラン探し」を行っています。フォロワー数の多いインスタグラマーにお店の来店を依頼(ダイレクトメッセージでの依頼など)することは、クーポン券の発行での集客など「割引」での集客手法とは異なる新たな集客手法としてとして効果を発揮します。 特に新たな女性客の獲得においてはインスタの活用はもはや「必須」と言っても過言ではない状況です。飲食店にとっては積極的に徹底活用していく基本アプリの一つといえます。 2. どのSNS媒体に注力すべきかTwitterやFacebookなど多くのツールが存在するSNSですが、「どれもこれも中途半端に手を付けて、結局実施されない」といった事が多くの飲食企業で散見されています。まず力相応に「どの媒体に注力すべきか」を考えなければなりませんが、目的別に応じて実施する事が重要です。 人的リソースの限られる中小企業では、LINEとInstagram(インスタ)に絞って行うことをおすすめしております。なぜなら、客数=商圏内人口×認知率×来店率×来店頻度とすると、店舗数の限られる中小企業では商圏内人口以外にまで拡散する優先度が低いためです。 ※商圏が広い東名阪の繁華街の大都市圏は除く それでは、LINEとInstagram(インスタ)の活用方法について下記で説明していきます。 3. LINEについて飲食店が活用するLINEは主にLINE公式アカウント(以下、LINEOA)です。 飲食店の需要が回復していた2021年の年末において売上が好調であった店舗の特徴として自社ホームページのセッション数が多い人気店(3,500/月以上)または顧客リストを多く抱えていた(5,000人/店以上)店舗でした。つまり、LINEOAの友達数が5,000人を超えていた店舗は売上の戻りが早かったといえます。 そこでまずはLINEOAの友達数を増やす事が重要ですが、LINE社からLINEOAの友達数を獲得する機能が備わったサービスが提供されています。 ■LINEで予約 GMBや自社サイトに紐づけるWeb予約をsafariといったブラウザでなくLINEを通じて行う仕組みです。この仕組みは予約をした時点でLINEOAが友達となります。また、前日に予約通知を自動送信できるなど「No Show」を防ぐ仕組みもなされています。 ■LINEミニアプリ モバイルオーダーでQRコードを開くと、ブラウザでなくLINEを通じて料理やドリンクの注文が行われる仕組みです。注文をすると自動でLINEOAが友達となります。実際にある飲食店ではたった3か月間でLINEOAの友達数を6,700人にまで増やしました。6,700人の友達へいつでもダイレクトメールを発信することが可能となり、再来店を促す上で、非常に有効な手段になっています。 一方で、レジを入れ替える必要があるためスイッチングコストがかかる事は懸念点です。 以前までLINEOAの友達を集めるとなると友達登録を動機付けするためにディスカウントやプレゼントが必要でしたが、既存のオペレーション(予約・注文)にこういったITツール活用がオンされる事でLINEOAの友達を増やす事が可能になりました。 また、LINEOAの配信に関して有効なのは ・毎週木曜日に週末の空席情報の発信 ・「雨の日割」といったタイムリーな情報発信 ・29の日(肉の日)などイベント情報の発信 ・新メニューの発信 ・キャンペーン情報の発信 ※立地・業態により投稿時間は異なります。 これらの告知が有効です。また居住人口の多い住宅地や郊外店であればテイクアウトに絞って配信をするのも有効です。 実際にあるチェーンではコロナ禍にあってテイクアウトの売上構成比が20%⇒40%に伸長しており、客席の稼働に売上が左右されないテイクアウト売上を伸ばすかがKPIとなっています。 また、リッチメニューにWeb予約に遷移させるようにしている店舗も多いですが、「LINEで予約」をメッセージ配信するとCPOが高まるといった事例もございます。 さらに、メッセージとクリエイティブ(画像)の組合せで配信するとCPOが高く、メッセージには「代表の〇〇です」や「店長の〇〇です」といった個人名を上げるとより反響が高まります。 クリエイティブ(画像)はなるべくワンメッセージとし、クオリティの高い画像を用意する事でブロック率が下がります。 上記はあくまで手法論ですが、すぐにできる取り組みとして参考にされてみてはいかがでしょうか。 また、LINEミニアプリでは顧客のLINEIDと紐づくため来店回数や最終来店日、購買金額がデータとして蓄積されるようになります。小売や飲食店といった有店舗ビジネスでは、顧客管理が非常に難しいビジネスモデルでしたが、こういったデータが取れるようになると、データの根拠に基づいた集客施策の手数を増やす事が可能になります。例えば、ターゲットやカテゴリーに基づいてプロモーション内容の変更をすることによって、来店率の向上につながります。 4. Instagramについて上述したLINEOAは主に既存客向けの施策(=リピーター育成)ですが、Instagram(インスタ)は画像投稿を中心としたプラットフォームであり、写真や動画で店頭店内の雰囲気(店舗コンセプト)、料理の魅力(インスタ映え)をアピールするのに向いているため、新規客向けのSNSと言えます。下記ではInstagram(インスタ)で集客する方法をご紹介いたします。 ■インフルエンサー活用について 認知を高めるため、既にたくさんのフォロワーを持つインフルエンサーを活用する方法があります。一方でフォロワーを購入しているインフルエンサーも存在するため、フォロワー数が1万人前後でエンゲージメント率(いいね、保存といったアクション/フォロワー数)の高いフォロワーをピックアップする事が重要です。 また人口100万人以下の都市ではフォロワーの多いインフルエンサーの数も少なく、SNSではありませんがグルメブロガーの方に依頼するのも一手です。人口の少ないエリアであれば、数千人ほどのフォロワー数のインフルエンサーを探し、複数名に来店してもらい、お店での体験を発信してもらうのがよいでしょう。 ■自アカウントでの投稿について Instagram(インスタ)の特性上拡散性がないため、如何に「発見タブ」に表示されるかが認知を高める方法といえます。 発見タブに表示されるかどうかは、色々な条件がありますがその中でもエンゲージメント率が重要となります。エンゲージメント率とは(保存、シェア、フォロー、コメント、いいね、プロフィールへの遷移、滞在時間/フォロワー数)となります。 SNSに注力している東海エリアの飲食企業では、SNS≒デジタル接客と位置付けており投稿時に顔出し(顔出しが厳しい場合は名前のみ)や長文投稿する事で親近感を高めることにつながり、エンゲージメント率が高まるとして成果を出されています。 逆に投稿内容として宣伝の要素が高まるとエンゲージメント率が下がるため、注意が必要です。 Instagram(インスタ)は最低でも週に3度、可能であれば毎日投稿したいところですがリソースの限られる飲食企業において上記のような投稿は難易度が高いため、最もシンプルな運用方法としては「お客様投稿をリポストする事」です。メリットとして、自社で投稿内容を考える必要がないためどの飲食店でもまずはスタートする事が可能です。 自アカウントでリポスト投稿をする事でホーム画面をUGC(ユーザーが作るコンテンツ)とし、口コミを可視化する事が可能です。 コロナの感染状況と関連しSNSへの投稿を控えるお客様も多くいる一方で、お客様満足度としてお客様投稿数を現場のKPI化とし、現場力アップにつながる施策をしている企業もあります。 その際にはハッシュタグで#店名とするなど、自社で投稿を発見できるように促すと良いでしょう。 自社アカウントのInstagram(インスタ)は集客媒体というより、お店のファンに向けたコミュニケーション媒体の要素が強いため、来店率を高める一つの施策と位置付けるのが良いでしょう。情報発信のガイドラインやコツを店舗スタッフに教育し、スタッフを巻き込んで運営できる体制づくりをすることが発信力を高めるコツです。 ■Instagram広告 Instagram(インスタ)広告をチラシと同様内容やイベント企画を広告出稿する飲食店が増えてきました。 一方で広告の出口としてランディングページやホームページといったオウンドメディアに飛ばす事が出来ないと離脱が増えるため、闇雲に広告を設定し出稿しても成果が上がりません。 Instagram(インスタ)広告は売上に直で繋がるというより、あくまでオウンドメディア(自社ホームページなど)への流入経路作りであり、イベント企画の認知の要素が強いため1万円程度の小予算で始めるのが良いでしょう。 Instagram(インスタ)は広告を使用しなければ基本的に無料で手軽に使える媒体である一方で、無料のため注目されやすく競合も多く継続的に運用しなければ成果が出ないため、無理なく継続する事が大切です。 5. まとめ地域によっては2022年3月21日までまん延防止等重点措置が続きますが、今後も飲食店は時短協力金や雇調金がなく、原材料費の高騰や人不足、コロナ融資の返済開始と逆風が続きます。その中でSNSを新たな集客手法として活用する事で、皆様の経営に役立てれば幸いです。
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コンサルティングコラム外食焼肉2022.01.18この記事「焼肉店がWEB集客を成功させやすい3つの理由」の目次こんにちは。焼肉店コンサルタントの岡本です。本日は焼肉屋のWEB集客について解説します。 私は日々、焼肉屋の新規開業や開業後のWEB集客をはじめとした焼肉事業の成長支援コンサルティングのお仕事をさせていただいております。 本日はなぜ焼肉店がWEB集客を成功させやすいのか、 3つの観点からお伝えさせていただければと思います。 特に今の経営の課題が以下の経営者様には、ぜひご一読いただければと思います。
- 焼き肉店がWEB集客に成功しやすい3つの理由
- ①「焼肉」は検索されやすいキーワード
- ② 本能に訴える写真を用意しやすい
- ③ 他店との差別化を図りやすい
- 「焼肉店」という業態自体が他業態に対して有利な状況です
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- 来客数が減少し、お店の売上が下がっている。
- 一度来たお客様をリピートにつなげることが出来ていない。
- WEB集客を行いたいが、ホームページやグルメポータルサイト、SNSなどの 何から着手して、何に注力すべきかわからない。
- WEB集客を実践しているが、上手く活用できている様に感じない。
- 集客の販促計画を立てておらず、企画や販促が後手後手になっている。
- どの様にすれば効果的にWEB集客を行うことが出来るのかわからない。
- WEB集客の効果を図る指標を定めていない。どの様な指標を設定すればよいかわからない。
- WEB集客の毎月の結果を把握していない。
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コンサルティングコラムスイーツ2021.12.02Withコロナが中長期化し第6波の広がりも懸念される中、忘年会・新年会、帰省や年末年始の海外渡航なども以前のような水準に回復する目途はたっていません。2021年の年末そして2022年の年始、お客様は何にお金と時間を使うのでしょうか? 皆様こんにちは、船井総研の横山です。 新型コロナウイルスの感染拡大から、約2年が経とうとしています。 人流制限も緩和されている2021年の年末年始、お客様は何にお金と時間を使っているのでしょうか? 目次
- ①法人需要
- ②高まる冷凍スイーツへの需要
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①法人需要
直近の事例では、都市部・地方とも会社の忘年会は見送りという企業が多く、 忘年会や年末の繁忙期を乗り切った慰労会を開く替わりに、従業員への慰労として「お菓子の詰め合わせ」や「お肉のギフト」などを贈る法人需要が生まれています。 船井総研会員企業様の精肉店A社は、数年前より「選べるギフト券」(ギフト券を受け取った方が商品と受け取り時期を選べる)をECと店頭で販売していますが、前述の需要も相まって、法人需要が伸びています。 「集まれない代わり」に、「忘年会や慰労会は開催する方も参加する方も面倒だから」といった心理から生まれた需要ではないでしょうか?②高まる冷凍スイーツへの需要
昨年来から、百貨店でも入場や営業時間制限がかかる中、クリスマスケーキやバースデーケーキをネットで注文し配送するサービスに力を入れています。百貨店だけではなく、スイーツのネット通販を行っている各菓子店・菓子メーカーの中にも、冷凍ケーキの販売を開始しクリスマスやバースデー需要を掴んでいる事例がでてきています。 冷凍ケーキ・スイーツは、コロナ前からも市場が拡大傾向にありましたが、コロナを背景に一機に需要が高まりました。 主に売れている商品はハレの日需要のバースデーケーキやクリスマスケーキと、日常需要のチョコレートケーキ、モンブラン、チーズケーキ、フルーツケーキ等のピースケーキです。 これまで、焼き菓子類のサブスクリプションが中心でしたが、今後は生菓子(冷凍ケーキ)のサブスクリプションサービス事業の強化を行うことも、コロナ禍に対応した新たな取組として検討していきたいものです。 本コラムの内容が気になる方は、下記よりお気軽にご相談下さい。ご連絡をお待ちしております。 経営相談窓口【無料】 https://lp.funaisoken.co.jp/mt/funai-food-business/biz-eat-out-inquiry.html
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コンサルティングコラム外食2021.10.20目次
- 飲食業界では新型コロナウイルスの影響が大きく、「WEB集客」の注目度が高まりました。従来の集客手法だけではお客様を呼べなくなったことから、全国各地で苦戦を強いられている飲食店様が多数存在する一方で、昨対120%成長を実現されている企業、販促コストの数十万円削減に成功された企業が複数いらっしゃいます。
今回は、全国の繁盛店が実施している「WEB集客」方法について、成功事例を交えてお伝えします。
◆御殿場の人気焼肉店「焼肉よしの」から学ぶWEB集客3つのフェーズ
それでは、さっそく本題に移りましょう。 御殿場の人気焼肉店「焼肉よしの」様は、2020年からWEB集客強化をスタートされ、秋以降は昨年対比100%越えを連発されています。 飲食業界において「WEB集客」は、コロナショック以降特に必要性が高まっているテーマですが、実際に業績アップを実現されている企業はどのような取り組みを進められたのでしょうか? 焼肉よしの様の取り組みは大きく3つのフェーズに分かれます。 1.現状把握 2.改善・実行 3.多媒体活用(拡散・固定客化)1.現状把握
フェーズ1の現状分析では、主に店舗ホームページ・Googleマイビジネス・Instagramの数値分析を実施しました。 ・お客様がどの媒体を見て来店しているのか ・どこでお客様の離脱が起こっているのか 1つ1つ数字をもとに分析することで自然と改善点が見えてきました。2.改善・実行
フェーズ2では、フェーズ1で整理した改善点と改善施策を実行しました。例えば、ホームページについては、下記の内容です。 ①予約機能の連携 ②サイト改善 ③スマートフォン対応 ④SEO対策 ⑤PPC広告活用 「現状分析→改善・実行→検証」のサイクルを繰り返すことであらゆるWEB上の数値が伸び、集客につなげることができました。 実際にホームページの訪問ユーザー数は昨年対比160%、アクセス数は170%を記録しています。また、ホームページの強化により、グルメサイトは無料プランに変更ができ、コストの削減に加え、集客が外部要因によって左右されることが減少しています。3.多媒体活用(拡散・固定客化)
そして現在はフェーズ3の「多媒体活用」を進めています。 ホームページを中心とした集客基盤を軸に、Facebook、Twitter、TikTok、LINE等の各SNS媒体を活用し、動画など様々な配信方法を積極的に取り入れて、固定客化に取り組んでいます。 「焼肉よしの」を展開する株式会社フィットコーポレーションの勝俣社長は「WEB集客の強化により、自店舗のことを深く理解できる。」と述べられています。 数値をもとに自店舗を客観視し、思い込みや従来の手法にこだわらず施策を行うことが大切とのことです。 飲食店が最新WEB集客を徹底し、成功を収めるには、最新WEB販促手法だけでなく、分析方法や着目すべきポイント、また今回ご紹介した、株式会社フィットコーポレーションのような成果の出ている事例を知ることを重要です。 今回の内容をより詳しく知りたい方、そのほか気になることがある方は、お気軽にご相談下さい。 ▼新しいビジネスモデルをお探しの方はこちらのページもご覧ください。 注目の飲食店「新ビジネスモデル」事例解説 ~コロナ後の新しい時代への対応業態の作り方~ ▼外食業界時流予測レポート2022を無料ダウンロード!▼
- 飲食業界では新型コロナウイルスの影響が大きく、「WEB集客」の注目度が高まりました。従来の集客手法だけではお客様を呼べなくなったことから、全国各地で苦戦を強いられている飲食店様が多数存在する一方で、昨対120%成長を実現されている企業、販促コストの数十万円削減に成功された企業が複数いらっしゃいます。
今回は、全国の繁盛店が実施している「WEB集客」方法について、成功事例を交えてお伝えします。
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コンサルティングコラム外食2021.07.19皆さん、こんにちは。 船井総研フード支援部の玉利です。 船井総研フード支援部では、カフェ経営に関するご相談も数多く頂き、実際に私も複数社のカフェの業績アップをお手伝いさせていただいています。 その中で必ずテーマになるのが、 InstagramをはじめとするSNSの活用法です。今回は、カフェ集客において特に大事なInstagramにおいて、フォロワー数のひとつの目安となる1000人超えをしているアカウントを2つ、そして3000人間近まで迫っているアカウント1つの、合計3店舗のInstagramにおける活用法の中から、すぐに実践できるポイントを抜粋して解説していきます。
1.【初級編】Instagram活用の目的
Instagramをこれからはじめる方によくお伝えしているのが、Instagramは”ゆるい会員制度”であるということです。お客様も店舗側も無料で始められます。お客様は好きなタイミングで投稿をチェックしたり、お店とコミュニケーションを図ることができますし、お店側はお客様をそこまで縛ることなく、発信していくことができます。 ここで大事なるのが「Instagramを見ている方は、飲食店を探しているわけではない。」ということです。よく「Instagramで発信していきましょう!」ということが経営会議で決定されると、頑張ってお店の”宣伝”をたくさん投稿してしまうケースがあります。お店の魅力を発信したい気持ちは分かりますが、Instagramを見ている方は”スキマ時間に””何気なく”Instagramを見ているのです。「うちに来てください!」という”宣伝”は、見たい内容とのギャップがある=見られなくなります。大事なのは、思わず読みたくなるような投稿です。2.【初級編】Instagramの投稿内容の考え方
それでは、思わよず読みたくなるような投稿とはどのような投稿内容でしょうか? 専用の分析ツールでいいね数や保存数が多い投稿を見てみると、「お店独自の強み」をしっかりとお客様に伝わるように噛み砕いて表現している投稿は、お客様からの反応も良い(≒いいね数や保存数が多い)です。 例えば、オーガニックの食材を扱っている店舗は、食材に対するこだわりを写真とかんたんな文章で解説しつつ、それがどのようにカラダに良いかまで噛み砕いて説明する。砂糖を使わない、あるいはきび糖やビートなどを使ったスイーツを提供している店舗では、どうして精製された砂糖を使うと良くないかというひと言も添えて、投稿すると「健康に興味はあるけど、あまり難しいことは分からないビギナーのお客様」でも、興味のある分野について学びつつ、お店のコンセプトを体験できるいいきっかけになります。そうすると、うちのコンセプトを理解してくれるお客様の裾野が広がることに繋がる=こんど行ってみようかなとなるのです。 他には、コンセプトに紐づく店舗空間における強み(子連れママでも過ごしやすい、テラス席で密が気にならない、コンセント付きのカウンターがあるから勉強やリモートワークにも最適、、など)や、時には店舗の内容とは全く関係ない話(季節の話や地域の行事など)も、定期的に投稿を見たくなる内容として良いです。3.【初級編】ハッシュタグの付け方
ハッシュタグは、まだフォローしていないお客様と接点を持つために、大事な施策のひとつです。まず絶対入れておきたいのが「地名+カフェ」です。これは、カフェを探している方に直接届くハッシュタグです。都道府県名、市町村名、地域名など、いくつかのパターンで入れましょう。また、直近では、「地名+テイクアウト」での検索も引き合いが強くなっています。飲食店を探すサイトやアプリはたくさんありますが、テイクアウトができる店舗の探し方は、まだまだ確立されていません。Instagram経由で検索する方も多いので、ぜひ投稿内容に合わせて入れてみましょう。 また、お店の独自の強みとなるキーワードも、地名との組み合わせでも入れましょう(オーガニック、キッズ、テラス、、、)。日々コンサルティングをしていると、社長や店長は強みだと思っていなかった部分が、意外とその地域の中では、あるいはカフェ業界の中では強みとなっていた、というケースも多々あります。自社の強みを客観的に捉える工夫も合わせてやってみてください。4.【初級編】おすすめの運用方法
InstagramやSNSの運用が得意な方(抵抗感が無い方)が社員さんでいれば、その方にSNS担当として活躍してもらいましょう。しかしながら、社員数が少なく、店長の年齢が高い場合などは、ぜひ運用担当をパート、アルバイトさんに任せてみてください。大学生のアルバイトさんや、パートの主婦の方は、個人でSNSを普段から触っているので抵抗感がなく、時には上手に投稿をしている方もいます。ぜひ得意な方に投稿自体は任せてみてください。その際に、最低限のマナーや投稿内容の間違いなどの確認は、店長や社員さんがしっかりと行う、という流れを組んでください。 そして、まずは週イチ、あるいはその方が出勤したときに10分ほど時間を取って、、、などという定期的に投稿するサイクルを作ってみましょう。そうすることで、1・2ヶ月もすれば、うまくサイクルが回り始めます。ぜひ、試してみてください。 今回はSNS活用の中でも大事なInstagram。その中でも初級編の内容を中心にお伝えしました。 今後はカフェのSNS活用の応用編となる ・インフルエンサーマーケティングのポイント ・リポストによる第三者訴求のポイント ・口コミやDMへの返信方法 なども解説していきます ======================================== カフェに関連する無料ダウンロード冊子はこちらから ======================================== また、船井総研フード支援部では、カフェ経営や店舗展開に関する経営相談も随時無料で行っております。 ▼初回無料で飲食店の経営に関するご相談を承っています。 ↓お申込みはこちらをクリック↓ オンラインか、あるいは状況に応じて現地へのご訪問も可能です。ぜひ活用いただければと思います。 ▼飲食店の経営に関する最新情報はメールマガジンで発信しています。 ↓お申込みはこちらをクリック↓ ▼新しいビジネスモデルをお探しの方はこちらのページもご覧ください。 注目の飲食店「新ビジネスモデル」事例解説 ~コロナ後の新しい時代への対応業態の作り方~ ▼外食業界時流予測レポート2022を無料ダウンロード!▼ -
コンサルティングコラム外食2021.05.20いつもコラムをご愛読いただき、ありがとうございます。 船井総合研究所の焼肉専門のコンサルタントの岡本です。 コロナ禍の終わりがなかなか見えない状況が続き、 不安に感じられる飲食店経営者様も多くいるかと存じます。 しかしながら、コロナ禍という同じ状況にもかかわらず、 圧倒的な集客を実現し、さらに出店計画を進めている飲食店経営者様も多くいらっしゃいます。 本日は、このような状況でも強い集客力を持った「焼肉業態」について ご紹介させていただきます。 当社のクライアントが山口県に出店した「特急レーン焼肉業態」は 147席で月商2,150万円(税別)をこの3月に達成しました。 今回のコラムではコロナ禍でも圧倒的な集客を実現している 最新の成功事例についてご紹介いたします。 <目次> (1)なぜ、焼肉業態はコロナ禍でも集客できているのか (2)圧倒的な集客を実現する「特急レーン焼肉業態」とは (1) なぜ、焼肉業態はコロナ禍でも集客できているのか 結論から申し上げると、「焼肉業態」はコロナ前から需要があり 伸び続けている業態であり、コロナ禍中においてもダメージの少ない市場です。 一般社団法人 日本フードサービス協会が発表する 「外食市場動向調査」というデータがあります。 これは、新規店も含めた売上、客数、客単価などのデータを 業界全体及び業態別に集計し、前年同月比を算出しています。 そちらのデータによると、コロナの影響が本格的に出るまでの 「2019年9月~2020年2月」の 焼肉店の売上昨対比のデータを確認すると、以下の数値となります。 9月 104.2% 10月 100.8% 11月 110.2% 12月 104.3% 1月 105.0% 2月 124.4% このように、コロナの影響が本格的になる前から「焼肉業態」は 売上昨対比を超え続けていたことがわかります。 一方、同期間の「居酒屋業態」の数値は以下の通りです。 9月 96.4% 10月 91.4% 11月 97.9% 12月 94.8% 1月 101.2% 2月 95.2% このように、居酒屋は焼肉とは反対に、コロナ前から 売上昨対比を割りがちだったことがわかります。 2019年の年末には「忘年会スルー」という言葉が取りざたされたように、 若者の飲み会・宴会離れが年々加速していたことも背景にあります。 なお、「飲食店全体」はおおむね100%を超えており、 景気が良い傾向でした。 そして、コロナ禍により焼肉と居酒屋は明暗がはっきり分かれます。 2020年3月以降の焼肉と居酒屋の数字は以下の通りです。 焼肉 居酒屋 3月 93.3% 58.6% 4月 30.9% 9.70% 5月 50.9% 11.5% 6月 88.7% 41.5% 7月 95.3% 50.0% 8月 85.6% 42.3% 9月 91.7% 52.8% 10月 108.7% 66.3% 11月 109.4% 58.8% 12月 88.6% 39.8% 1月 68.0% 26.5% 2月 62.8% 30.5% 上記の通り、焼肉と居酒屋では大きく差が開いています。 もっとも差が開いた月は2020年の5月で焼肉の売上昨対比は、 居酒屋の売上昨対比の4倍以上の数値をつけています。 Go To Eatが盛り上がった昨年10月、11月は 焼肉業態が売上昨対比100%を超えたのに対し、 居酒屋は58~66%と、 売上昨対比100%を超えることはありませんでした。 このように、マクロな数字から「焼肉」がコロナ前から好調であり、 コロナ後でも飲食店の中では堅調な売上を達成していることがわかります。 次に、「なぜ、焼肉業態がコロナ禍でも支持されているのか」について解説します。 これは、以下の2点がその要因と考えられます。 ①焼肉は「目的来店性」が高く、「外食をするなら『焼肉に行こう』」というニーズが高い。 ②焼肉は全卓にロースター(換気扇)があり、換気がよいため感染リスクが低い。 ①焼肉は「目的来店性」が高く、「外食をするなら『焼肉に行こう』」というニーズが高い。 「目的来店性」とは読んで字のごとく、 「この店(業態)に行こう」と思って飲食店に行くことです。 例えば、居酒屋などは繁華街などを歩いていて 「看板やメニューなどにひかれてフラっと入る」ことも多いと思います。 これを「衝動来店」といいます。 一方、焼肉は居酒屋などに比べると、「目的来店性」が高い業態です。 「試合に勝ったら、焼肉に行こう」 「合格祝いに、焼肉に行こう」 「久々の外食、焼肉に行こう」という具合に、 「焼肉に行くことが目的(=目的来店性が高い)」ことが特徴的です。 これを裏付けるデータが、ネットでいかに「焼肉」というキーワードが検索されたか、です。 ホットペッパーグルメが月ごとの検索キーワードのランキングを発表しています。 そこでも「焼肉」と「居酒屋」の差が浮き彫りになっています。 2021年2月のランキングでは「焼肉」は2位(昨年は4位)と 昨年よりランキングが上昇しているのに対し、 「居酒屋」は17位(昨年は1位)と検索ランキング首位から陥落し低迷しています。 このように、「焼肉」は目的来店性が高く、 ネットでも数多く検索されるキーワード(業態)の ため、コロナ禍でも集客できています。 ②焼肉は全卓にロースター(換気扇)があり、換気がよいため感染リスクが低い。 こちらは、コロナにより「感染リスクが低い店」が選ばれるようになりました。 焼肉はもともと基本的にすべてのテーブル・カウンターなどに ロースターと呼ばれる換気扇が設置されていました。 このため、消費者としても「感染リスクが低い」と判断され 焼肉業態の来店へとつながりました。 (2) 圧倒的な集客を実現する「特急レーン焼肉業態」とは ここまでで、「焼肉業態」は全体的に調子がいいという点について 解説させていただきました。 ここからは、その焼肉業態の中でも 特に集客に成功している「特急レーン焼肉業態」の事例・業態について 解説いたします。 山口県の企業様は2020年7月に郊外立地に特急レーン焼肉業態をオープンし、 109席で月商1,550万円を達成されました。 また、今年1月に同業態の2号店をオープンされ、 146席で月商2,150万円を達成されました。 そして今秋、同業態の3号店目をオープン予定です。 このような圧倒的な集客・売上を実現している「特急レーン焼肉業態」とは、 以下の3つの要素を備えている業態です。 ①「特急レーン」で商品を運び、非接触・省人化を実現している ②「国産牛カルビ380円」など、良い商品を低価格で提供している」 ③郊外ロードサイドの大箱(100席以上)で圧倒的な売上を実現している このような要素を備えることで、コロナ禍でも圧倒的な売上を実現できます。 また、特急レーン焼肉業態以外にも多数の成功事例がございます。 成功事例① 北海道の会員企業様は繁華街立地に30坪に満たない規模の 小さな大衆焼肉を昨年2月にオープンし、翌月には月商1200万円超を達成。 その後春先は緊急事態宣言で一時期売り上げは低下したが、 夏には売上を大きく回復させ、月商1300万円を達成。 2021年3月には過去最高月商1,385万円を達成。 成功事例② 2020年10月にオープンした兵庫県の会員企業様は 居住地を背後に控えたローカル駅前立地に大衆焼肉をオープンし、 月商1200万円超を達成。 初月から償却前営業利益16%を達成。 成功事例③ 郊外和食業態が中心だった大阪の会員企業様も駅前住宅街立地の焼肉業態に チャレンジされ、2020年12月に54席で月商528万円を達成。 わずか3か月後の2021年2月には早くも同業態の2号店目をオープンされ、 2021年3月に52席で月商644万円を達成。 3号店、4号店の出店も計画中。 いかがだったでしょうか? このように、全国各地のあらゆる立地(郊外、駅前問わず)において、 「焼肉業態」での既存店V字回復および新規出店成功事例が多数存在しております。 コロナ時代に集客できる焼肉業態はどう開発すればいいのか? 最新の時流をおさえた、焼肉店業態開発・既存店活性化のセミナーをご用意しました。 焼肉ビジネスの立ち上げに関心のある経営者様は、ぜひ、セミナーをご活用くださいませ。オンラインセミナーですので、全国どこからでもご参加いただけます。 この度、事業再構築にあたっての補助金も多く出ることになりました。 補助金も上手に活用しながら、事業再構築のチャンスに変えていただければと思います。 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ (オンラインセミナーのご案内) 【webセミナー】コロナ禍でも元気な焼肉業態開発成功セミナーhttps://www.funaisoken.co.jp/seminar/072497 ■セミナー会場 オンライン開催 18会場 (PCがあればどこでも受講可能) ①2021/06/15 (火)10:00~12:00 ②2021/06/15 (火)13:00~15:00 ③2021/06/16 (水)10:00~12:00 ④2021/06/16 (水)13:00~15:00 ⑤2021/06/22 (火)10:00~12:00 ⑥2021/06/22 (火)10:00~12:00 ⑦2021/06/22 (火)13:00~15:00 ⑧2021/06/29 (火)10:00~12:00 ⑨2021/06/29 (火)13:00~15:00 ■参加料金 ・一般価格 10,000円 (税込 11,000円)/ 一名様 ・会員価格 8,000円 (税込 8,800円 )/ 一名様 ※ ご入金の際は、税込金額でのお振り込みをお願いいたします。 ※ 会員価格は、各種経営研究会・経営フォーラム、および社長onlineプレミアムプラン(旧:FUNAIメンバーズPlus)にご入会中のお客様のお申込みに適用となります。詳しくは社長onlineをご確認ください。 ■講座内容 ・第1講座 月商2,000万円達成 地方郊外ロードサイドで圧倒的に集客できる「非接触型焼肉業態開発成功事例解説 株式会社 船井総合研究所 フード支援部 コンサルタント 岡本 星矢 ・第2講座 【地方郊外ロードサイドでの成功事例】 コロナ禍中に「非接触」焼肉業態を2店舗出店成功事例解説 株式会社 MIHORI 代表取締役社長 藤井 一正 氏 ・第3講座 ニューノーマル時代に飲食店ビジネスを成長させる「これからの経営戦略」 株式会社 船井総合研究所 フード支援部 マネージング・ディレクター 二杉 明宏 ■このような方におすすめ ・ニューノーマル時代に集客できる飲食店ビジネスモデルを探している経営者様 ・早期に売上回復を実現したい飲食店経営者様 ・「どのような焼肉業態」を経営すれば事業成功するか模索している経営者様 ・地方やローカル商圏でも集客できる業態をお探しの経営者様 ・会社の「次の成長のエンジン」となる焼肉業態を開発したい経営者様 ■本セミナーで学べるポイント ポイント①ニューノーマル時代に焼肉店が成長を続けるための事業戦略について 新型コロナウイルスにより、これまでの常識は覆されました。 ニューノーマル時代を正しく読み解くことで、今後の事業再構築の具体的な戦略立案が可能となります。 既に売上回復を実現した非接触型焼肉モデルの成功事例を踏まえて、今後の打ち手を提言します。 ポイント②「非接触」「省人化」。コロナ禍でも集客できる2つのキーワードを備えた細心の焼肉業態、「特急レーン焼肉業態」とは? ニューノーマル時代、人手不足時代でも企業成長を遂げるためには、 「非接触」「省人化」が欠かせないキーワードです。高い集客力を実現し、 高収益業態にするためのポイントについて本セミナーで解説します。 ポイント③短命で終わらせず長寿型事業にするためのポイントについて 焼肉店における「持続的な集客力」とは何なのかを具体的な数字、 事例をもとにご紹介します。 ポイント④高い集客力を実現するための商品戦略 焼肉事業を長寿化するためには、「商品力」が重要です。 「商品」のポイントがズレていればお客様は満足せず、リピートにつながりません。 それどころか、悪い口コミが拡散して新規のお客様も来ていただけなくなってしまいます。 本セミナーでは、高原価をかけながらも収益が残る仕組みの作り方を解説します。 ポイント⑤集客できるWEB販促、紙販促の最新手法、最新成功事例公開 新規のお客様も、リピーターのお客様もドンドン集客できる販促活動の最新成功事例を公開いたします。 ポータルサイトだけでなく、google map(MEO)の活用方法や動画広告からチラシやクーポンなどの紙の販促まで「明日からスグ使える」販促手法をお伝えします。