2021年10月視察ツアー(4) | 洋菓子店・和菓子屋・パン屋・スイーツ店開発の経営相談は船井総研フードビジネス支援部へ!

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コンサルタントコラム
スイーツ
2021/11/16

2021年10月視察ツアー(4)

2021年10月視察ツアー(4)

■ゲスト講座

有限会社古藤商店 代表取締役 古藤敏雄氏

人口5万人で単店年商2億円の地域一番菓子店の作り方

 

■事業紹介

1996年、新潟県南魚沼市に「おかしとおやきのことう」はオープンした。当初店舗はなく、越後湯沢の駅構内や周辺の土産店に団子を卸していたが、先代の「地元のお客様相手に商売をしたい。」という想いからオープンするに至る。それ以来、地域密着型の和菓子商品づくりを行う。メイン商品である「お六饅頭」は、沖縄県多良間産の特級黒糖を使用し、2001年の発売開始以来、売上構成比25%を記録する圧倒的看板商品に成長。他にも、「あげまん」、「越後三山」など数々のヒット商品を生み出し、単店年商2億円を記録。2020年には店舗リニューアルを行い、さらなる成長を遂げている。

 

■ヒット商品開発のストーリー

ことうの看板商品である「お六饅頭」は、先代が山形のとある和菓子店で見つけたソフト黒糖饅頭をアレンジしたものである。現在では日本全国で一般的となった商材であるが、当時はまだ広まっておらず、その商材をいち早く地域で展開したことがヒット商品へと成長する基盤となった。また、「越後三山」は2020年の店舗リニューアルを機に売り場の演出などを変更し、主力商品に成長。自家消費だけでなく、ギフト消費にも使っていただけるような商品展開を行っている。

 

■成功の秘訣

人口5万人ほどの商圏人口でもことうが成功できたポイントは、まず機械投資による徹底した生産設備の効率化である。お六饅頭の生産ではセットパンナ―を導入し生産ラインの少人数化を実現。クッキー類の生産ではソニックスライサーを導入したことで製造が10倍に増加した。さらにデポジッターを導入したことにより、商品の均一な生産が可能になり、品質の安定化にもつながった。このようにことうでは、常に変化を意識して製造に関して工夫を重ねている。これは2020年に行ったリニューアルにも同じことが言える。リニューアルでは「ご来店されたお客様が楽しくなるようなお店」をコンセプトに、店内の照明をすべてLEDに変更。明るい店内に仕上がった。さらに、店内外に2か所フォトスポットを設置し、お客様自身にSNSを通じて発信していただくことでさらに認知を広げていく取り組みを行っている。また、店内商品をその場で食べることができるイートインスペース兼カフェスペースを設置し、若い方からご年配の方まで好評で利用いただいている。リニューアルを機に商品陳列も一新し、ギフト主力単品商品や高単価ギフト商品について、タペストリーを設置するなど陳列方法の見直しを行った。

 

■販売促進について

おかしとおやきのことうは、販売促進も盛んに行っている。お客様還元日として春には大創業祭、秋には感謝祭を実施し、赤飯ふるまいや魚沼市特産品の販売など様々なイベントを行って地域のお客様と店舗との距離を近づける施策を行っている。その他にも、単品企画として毎年5月10日は「ことうの日」、6月9日は「お六の日」として商品の特売や、歳時記企画や季節イベントを行うことで頻繁にご来店していただけるお客さまにも退屈しないような工夫を行っている。SNS販促に関しては、店舗の若いスタッフに一任しており、若年層集客を行いつつ、投稿を行いながらスタッフ自身にも楽しんでもらえるような施策を行っている。

 

■今後の展開について

今後も引き続きお客様が喜んでいただけるようにまじめな菓子づくり、まじめな商品開発を行っていく。お店にご来店されたお客様が楽しめるような店舗にしていきたい。事業承継に関しては、息子が現在修行中であり、今後戻れば継いでくれるということなので継承の準備も随時進めていきたいと考えている。

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