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コンサルタントコラム
食品
2019/4/18

2019年4月度 食品ビジネス経営研究会

2019年4月度 食品ビジネス経営研究会

【第一講座】

南部美人の挑戦 過疎化するこのまちの明るい希望になるために

株式会社南部美人 代表取締役社長 五代目蔵元  久慈浩介氏

 

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◆株式会社 南部美人とは

明治35年、岩手県二戸市に創業した「南部美人」は、数々の国内コンクールで受賞経験を持つ酒造です。現在では世界21ヶ国へ輸出を行ない、海外でも高い評価を受けています。

 

◆自社利益ではなく、業界や地域全体の発展を意識する

岩手・二戸の企業が協力し、地元産の「ぎんおとめ」を最高のテロワールで醸造した結果、「IWC2017」でチャンピオン酒を受賞されました。過疎化した地域の良い物をテロワールといった形で一体化し、主体的に巻き込むことで、まち全体の活性化に貢献することができました。“誰かがやってくれる”のではなく、自分がリーダーとして取りまとめていくだけの気持ちが必要だと久慈氏は語ります。

 

“ノンジャパニーズ”の価値観を意識した販売

日本の人口が減る一方で、世界の人口は増えていきます。地方の小さな会社でも、オンリーワンの商品を持っていれば、世界を相手に商売をすることができます。世界の人々は会社の規模の大小ではなく、価値の大小を見ています。

さらに南部美人はユダヤ教徒向けのコーシャの認定や、世界で初めてヴィーガン認定を獲得しました。このような「安心・安全・純粋」を見える化することが、世界へ発信する際には重要であるといいます。

 

現代のネット戦略

これからの時代は良いものを造って当たり前。大切なのは、その良い物の価値をどうやって伝えるか、です。今も昔も“口コミ“が最も有効な伝達手段であり、現代ではSNSで発信されやすいシチュエーションを自ら仕掛けていくことが有効です。

 

 

【第二講座】

ピエールエルメの日本での事業戦略 外資系メーカーが日本に惹かれる理由とは

PH PARIS JAPON株式会社 代表取締役社長 リシャール・ルデュ氏

 

◆自身のブランドの1号店を日本で出店した理由

今では売上構成比の約50%を占める自社の看板商品であり、主力商品でもある「マカロン」は当初はモナカと間違えられ、消費者に浸透させることに苦労したそうです。レシピは150種類以上で伝統的なフレーバーから革新的な新商品までクリエイティビティ溢れる品揃えを展開しており、「どんな味かイメージがつかないから食べてみたい!」と思ってもらえるような商品作りをされているそうです。自身が日本に惹かれた理由は日本の伝統や文化と洋菓子の融合にチャレンジしてみたかったからです。その例として大相撲の表彰式では巨大マカロンを贈ることが恒例になっています。

 

ピエールエルメが目指す日本だからこそできるこれからの事業戦略とは

2018年11月、東京丸の内仲通りに面した二重橋スクエアに自社の新ブランド「Made in ピエールエルメ」をオープンされました。日本の素晴らしいものを東京から世界へ発信するコンセプトのもと、日本各地の中堅・中小食品メーカーや農家とコラボした食料品を販売されています。20代~30代の感度の高い新しいターゲット層に魅力を感じてもらえるよう、環境に配慮したエコバックの販売や、再生紙で作られた皿で軽食を提供しています。親しみやすいようにローマ字からカタカナへロゴを一新させたりとこれまでとは違ったブランドイメージを構築中です。国内人口は減少傾向ですが、希少価値の高いものに対する購買意欲は上昇トレンドであり、どれほど商品にストーリーをつけて展開していくかが日本食材や加工品が生き残っていく鍵であることは間違いありません。今後は日本で作った「Made in ピエールエルメ」を海外展開していくことも検討されています。

 

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