グループマネージャー/シニア経営コンサルタント
石本 泰崇

十数年間飲食業の現場でキャリアを積んだ後、船井総合研究所に入社。
上場外食企業のスーパーバイザー、最年少での営業部長就任、130名以上のメンバーのマネジメント実績を活かし、人事評価制度、人材採用、人材開発・育成(教育)プランの提案を得意とする。
現場と経営者の双方の意見を融合させての改善提案や業績向上プラン、即時経費削減プランを具現する。
最近では特に人事評価制度導入により、人を育てて、業績アップを実現させるスキームの導入から運用までの依頼が多い。

グルメバーガー専門店に業態転換し、月商1,200万円・営業利益率25%まで成長した方法
宅配
2021/10/25
グルメバーガー専門店に業態転換し、月商1,200万円・営業利益率25%まで成長した方法

前回は、成長著しいハンバーガー市場における戦い方についてお伝えしました。
 
 
ところで皆様、
「たった30席で月商200万円の不振カフェがたった1年強で月商1,200万円・営業利益率25%を実現」
そう聞くとどのように感じられるでしょうか?
 

こちらは、グルメバーガー専門店に業態転換した、株式会社Start up Fieldの実際の事例です。
驚くべき成長ですが、たった1年半前までは、昨年からのコロナウイルスの影響で厳しい状況に頭を抱えていました。
 

30席で月商200万円の不振店で、多くの飲食店と同様に、
「時短営業で売上が伸ばせないのではないか」
「本格的に中食分野に参入して売上が伸びるのだろうか」
「今後の見通しが立たないので売上確保が難しいのではないだろうか」
と、今後の店舗運営の方針に悩まれておりました。
 

ではなぜ、コロナ禍中にも関わらずこのような成果を出すことができたのでしょうか?
答えは、前回のコラムでもお伝えした成長市場「ハンバーガー市場」で、中でも差別化が図りやすいグルメバーガー業態に参入したことが大きな要因です。
 

しかしただ参入するだけでなく、以下のポイントを抑えて、WITHコロナ対応のビジネスモデル開発をしました。
 

◆株式会社Start Up Fieldの取り組み

ポイントは、下記5つです。
①あらゆる利用動機を取り込み、コロナでも業績を伸ばせる専門業態への転換
②看板商品の特徴で差別化する、単品売上構成比60%以上の単品専門店開発
③店外売上で700万円/月が可能な、デリバリー&テイクアウト強化と実店舗の連動
④人時売上3,500円/hから10,000円/hへと成長する店舗・外販の生産性向上策
⑤広告費を25,000円でも売り上げを5倍に伸ばすデジタルマーケティング×ブランディング

 
つまり、コロナでも売上が伸びる集客力の高い業態開発と、
テイクアウトやデリバリーなど外販戦略をミックスさせ、
デジタルマーケティングやブランディングでより高い成果へとつなげたということです。
 

このポイントを抑えて、グルメバーガー業態に転換したことで、
 

・30席で月商1,200万円
・営業利益率25%
・人時売上10,000/h以上
・広告費25,000円

 

という驚異的な成果を出されております。

  
上記内容が気になる方、下記よりお気軽にご相談下さい。ご連絡をお待ちしております。
経営相談窓口【無料】
https://lp.funaisoken.co.jp/mt/funai-food-business/biz-eat-out-inquiry.html

 
▼新しいビジネスモデルをお探しの方はこちらのページもご覧ください。
注目の飲食店「新ビジネスモデル」事例解説 ~コロナ後の新しい時代への対応業態の作り方~

 
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執筆者
グループマネージャー/シニア経営コンサルタント
石本 泰崇
プロフィール

成長著しいハンバーガー市場における戦い方
宅配
2021/10/25
成長著しいハンバーガー市場における戦い方

―低価格か、プレミアム感か、戦うのに有効なのは・・・―
 
目次

  • ◆なぜハンバーガー業態がコロナ禍で好調なのか
  • ◆ハンバーガー市場における実際の戦い方とは
  •  

  • ◆なぜハンバーガー業態がコロナ禍で好調なのか

    コロナ禍において、外食企業にとって常に厳しい状況が続いたことで、事業再構築補助金の活用を含めたテイクアウト・デリバリー専門店や通販、冷凍食品など、業態転換や新規参入することを目にすることが多くなりました。

     
    中でも、成長市場なのがハンバーガー業態です。
    「ブルースターバーガー」や「BEXバーガー」などのテイクアウト専門店のほか、ロイヤルホストや鳥貴族など、チキンをメインにした外食中堅・大手企業からの新規参入も話題になっています。
     

    新規参入だけでなく、既存ハンバーガーチェーンであるドムドムハンバーガーも、プレミアムブランドとなる新業態「TREE&TREE’s」を開業するなど、ハンバーガー業態への注目度は日々高まっております。
     

    ではなぜハンバーガー業態がコロナ禍で好調なのでしょうか?
    その理由は業態の特徴である
    ①テイクアウトやデリバリーなどの中食需要に強い
    ②食事性の高い業態であるためコロナの影響を受けづらい
    ③パーソナルからグループ・ファミリーまで幅広い客層にリーチできる
    ④相対的にマーケットが確立されているため、郊外エリアでも展開することが可能

    という4点が挙げられます。
     

    ◆ハンバーガー市場における実際の戦い方とは

    現在のハンバーガー市場は
    ①低価格・ハイコスパのハンバーガー業態
    ②プレミアム感の高いグルメバーガー業態
    と分類されております。
     

    ①はマクドナルドが占有しているなか、ハイコスパ化で差別化している企業が多いマーケットで、②は単価1,000円以上で、カフェ&バー系の業態が多いマーケットとなっています。
     

    ①と②は明確に客層が異なっております。①の市場はブルーオーシャンのように語られがちですが、ローカルに行くほどマクドナルドの影響力が強くなるマーケットなので、商品のみで支持されることは難しく、差別化が困難です。
     

    そのため、②のグルメバーガー市場のなかで、他店のプレミアムバーガーと差別化するという戦い方が非常に有効になります。
    また、グルメバーガーはプレミアム感による付加価値をつけやすいため、コロナ禍でもテイクアウト・デリバリーされるような目的性を作ることができ、それによって外販売上を加速させることができたという企業もいます。

      

    今回は、ハンバーガー市場における戦い方について述べさせていただきました。
    次回は、実際にハンバーガー市場に参入し、上記の通りグルメバーガー業態を開発して業績が急成長した企業の事例をご紹介します。

     
    ◎次回のコラムはこちら
      
    ハンバーガー市場に参入をお考えの経営者の方、
    今回のコラム内容が気になる方は、下記よりお気軽にご相談下さい。ご連絡をお待ちしております。

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執筆者
グループマネージャー/シニア経営コンサルタント
石本 泰崇
プロフィール

ファストカジュアル業態開発・デリバリー事業強化で宴会売上依存脱却
宅配
2021/10/22
ファストカジュアル業態開発・デリバリー事業強化で宴会売上依存脱却

-「宴会」が売上の主軸だった飲食店は、コロナ禍~後どうすべきなのか-
 
目次

  • ◆宴会・飲み会の売上に頼ってきた企業が取り組むべき事とは?
  • ◆ファストカジュアル開発・デリバリー強化のポイント
  •  

  • ◆宴会・飲み会の売上に頼ってきた企業が取り組むべき事とは?

    既に、コロナの発生から1年半が経過している状況ですが、

     
    ・宴会、大人数飲み会の敬遠
    ・(外食マーケットでは)食事業態が好調
    ・デリバリー・テイクアウトの中食利用の浸透
    ・感染が一時増えれば外出機会の減少(巣籠もり)

     
    と外食店には非常に厳しい状況は変わりません。また、このコロナで生まれたアルコール離れ、中食(テイクアウト・デリバリー・通販)の浸透などは今後当たり前化し、外食店の市場を奪うものとして考えると、完全にコロナ前の状態に戻る事は難しいと推察されます。

     
    そんな中で、これまで「宴会」や「大人数の飲み会」を売上の主軸としてきた飲食店は、どうすべきなのでしょうか。

     
    その答えが、コロナの影響で宴会売上がほぼ0まで下落しながらも、ファストカジュアル業態開発とデリバリー事業強化で、宴会売上や大人数飲み会に頼らない収益体質に生まれ変わり、業績を復活させた和食店の取組みにあると考えています。

     
    それは、
    1)中食需要も取り込むファストカジュアル業態の開発
    2)デリバリー事業の強化

    の2つです。
     

    ◆ファストカジュアル開発・デリバリー強化のポイント

    1)のファストカジュアル業態では、コロナ禍中の2020年夏にオープンし、また立地は周辺人口2万人ほどの郡部でしたが、初月で850万円を記録し、またテイクアウト比率も40%を超えるなど非常に好調な売上でした。
    また、2)のデリバリー事業では、コロナ禍中でかつ上記と同条件の立地で展開しながら年商約7,000万円の売上でした。
    この2つによって、ほぼ0であった宴会売上をカバーできたのです。
     

    この2つの取組みが成功した理由は、

     
    ファストカジュアル業態開発では、
    ■コロナを機に伸長している食事業態の開発であること
    ■中食需要(=テイクアウト)を取り込む設計こと
    ■大手チェーンと差別化するコンセプト作り(予算・商品・付帯サービス)

     
    デリバリー強化では、
    ■コロナによって自家需要化したマーケットの取り込み
    ■消費予算と商品形態の変化への対応
    ■オンライン(Web)販促の強化

     
    といった点でした。
      

    いかがでしょうか。
    今回のコラムをお読みいただき、
    ・業態開発・事業開発による戦略作りのサポートがほしい
    ・全国各地の成功事例を知りたい
    ・明日から出来る売上アップに直結する手法論を知りたい
    ・今後の指針を考えたい
    ・今すぐ業績回復をしたい
    とお考えの経営者の方は、ぜひ下記よりお気軽にご相談下さい。

     
    経営相談窓口【無料】
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執筆者
グループマネージャー/シニア経営コンサルタント
石本 泰崇
プロフィール

外食

【和食店・居酒屋がアフターコロナで宴会減少の市場から勝ち残るために取り組むべきこと】
外食
宅配
2021/7/03
【和食店・居酒屋がアフターコロナで宴会減少の市場から勝ち残るために取り組むべきこと】

皆さま、いつも当コラムをお読みいただきありがとうございます。

 

当コラムでは、宴会売上依存をしていた和食店が今後、アフターコロナ時代に勝ち残っていく、

業績を上げていくために取り組むべき事を、宴会依存の体系を脱した

和食店様の成功事例を元にご紹介をしていきます。

 

昨今、コロナの影響を受けて、特に地方や郊外エリアの和食店は宴会需要が減少し、

売上に大きな影響があったのではないでしょうか。

更に今後も、コロナによって、(宴会を含む)人が集まる需要「非日常(法事・慶事やお祝いでの食事)」需要は

自家需要化の傾向があり、これも店舗内での売上減少の要因となっていくのではないかと思われます。

そういった中でも、宴会売上に依存しない収益モデルへと転換し、成功を収める企業様があります。

 

 

滋賀県犬上郡という人口約2.1万人の地方郊外エリアにある、株式会社くらま様。

元々、館内和食店(座敷)での宴会・法事・慶事などの集まりと旧来型仕出し(料理売上)と

ホテル(宿泊売上)との大きくは2つを主軸としていていました。

しかしコロナの影響を受けて、館全体での売上が大幅に減少。

宿泊売上ももちろんですが、料理売上も下落し、最も影響度が大きかったのは宴会売上で、

減少率は前年対比約5%と、ほとんど0%といっていいほどの落ち込みでした。

 

そんな中で、この状況を脱するべく同企業様では、2つのことに取組みました。

1)中食需要も取り込むファストフード(日常食事)業態の開発

2)デリバリー(仕出し・宅配)の強化

 

1)では、開発後の初月で800万円超の売上を達成し(テイクアウト比率は40%越え)、

2)では、年商が7,000万円ほどの売上となっており、コロナによる料理売上の減少をしっかりと補填し、

宴会売上に依存しない収益体系へと変わっています。

 

 

それでは同企業様のそれぞれの取組みやポイントを見ていきます。

 


1)中食需要も取り込むファストフード(日常食事業態)の開発

これまでの既存業態(宴会や非日常需要中心の和食店)とは異なり、

日常の食事需要にリーチした商材・予算帯のため、売上を上げていくポイントは和食店とは異なります。

同企業では、大きく4つのポイントを踏まえながら業態を開発していきました。

1:マーケットサイズの大きい(需要の大きい)商材選定と専門店化

2:中食需要(テイクアウト・デリバリー)を取り込む前提の設計

3:商品の予算による大手や同業態との棲み分け

4:ライブ感・本物感の演出、食べ方の提案による差別化要素作り

 

 

1:マーケットサイズの大きい(需要の大きい)商材選定と専門店化

まず、商材選定の面では地方郊外、商圏人口が少ないという立地条件も鑑みて、

マーケットサイズの大きい商材(例:唐揚げ、天ぷら、トンカツ、カレーなどのいわゆる国民食)

を選定する必要がありました。商材の選定は集客力に大きく影響するため、

(知らない食材、商材では来店しにくい)商材選定でマーケットサイズの大きい商材を選定することは、

基本ですが、非常に重要なポイントです。

また同社では、数ある商材の中でも、和食店という既存業態の優位性(調理技能やレシピ、経験値)を

活かすために和の商材に絞り込み、最終的に「天ぷら・天丼」の専門店となりました。

 

2:中食需要(テイクアウト・デリバリー)を取り込む前提の設計

このコロナによって当たり前化したのが、テイクアウト・デリバリーといった「中食」という概念です。

もともとここ10年ほどで、未婚率の上昇や女性の社会進出、1人世帯比率の増加などを背景に、

成長を続けてていた中食市場でしたが、このコロナによって、

テイクアウト・デリバリーサービスの利用率が飛躍的に伸びたことで更なる成長を遂げています。

テイクアウト・デリバリーの需要は顕著化しており、その需要を取り込むことで、

店舗外の売上(席数に関わらない売上)を付加することができます。

 

同社では、中食需要を取り込むために、

■テイクアウト誘導用ショーケースと待合室の設置

⇒テイクアウト商品を外食来店客にも2回目以降で注文させるためのショーケースを設置し、

またテイクアウトの注文心理障壁となる「悪天候時の待ち時間」

を緩和する為に、店内に待合場所を設置しています。

■専門商品の開発と訴求

⇒通常のテイクアウト対応であれば、「既存商品をテイクアウト対応できます」

という文言掲載が散見されますが、この店舗の販促物やメニュー表ではテイクアウト専門商品として、

(商品写真も含めて)商品を掲載することで、テイクアウトサービスを強く印象づけて、

テイクアウトの誘導を行っています。

■事前予約(アプリ)の導入

⇒テイクアウトの心理障壁は、上記のように「待ち時間」になります。

それを無くすために専用アプリを導入しています。併せて決済も含めて事前に済ませることで、

心理障壁となる店舗内での待ち時間はほとんどなく、スムーズに注文・持ち帰りできる仕様になっています。

 

3:商品の予算帯と品揃え

ここでは、大手チェーンや他店との差別化する要素についてです。

まず日常食事業態においての前提は、中小企業の和食店においては大手チェーンとの価格競争、

コンセプト競争をしないこと(不戦戦略)です。流通(仕入れ)において相当の優位が無い限り、

低価格路線での勝負は、低収益化・衰退を招く恐れがあり、決してお薦めできません。

例えば、大手チェーンでは下限価格が天丼500円・天ぷら定食670円や、

天丼390円・天ぷら定食540円など概ね500円の予算帯(400~599円)に集中しています。

一方、当コラムで紹介している株式会社くらま様の天ぷら・天丼専門店の場合、

下限価格は天丼680円・天ぷら定食770円となっており、

その1つの上の670円の予算帯(670~799円)に商品を置いています。

これによって明確な価格差(予算帯の違い)をつけ、商品に掛けられる原価額を増やし、

商品品質を担保していく狙いがあります。

また、800円予算(800~999円)、1,000円予算(1,000~1,199円)を下回ることで、

他店のランチ予算を下回り、他業態や同業態の和食店には価格優位性を持つことを狙っています。

しかし、メインとなる商品の金額を上げる事は、客数減少(大手に負ける)の要因になりかねません。

そのため、次項で上げる大手チェーンや専門店ではない同業態との差別化要素を作っていく必要があります。

 

4ライブ感・本物感の演出、食べ方の提案による差別化要素作り

上項のように下限価格をチェーン店(競合他社)よりも上げる分、

より選ばれる(差別化)要素を作る必要があります。

そのため、同店舗では以下のような、取組みを実践しています。

■職人手揚げ、銅鍋での揚げ

⇒チェーン店で見られるパート・アルバイトスタッフでなく和食の職人が揚げています。

フライヤーでなく、中~高単価でも見られる銅鍋を使って調理をすることでより本物(専門)感を演出します。

■オーダー後調理+オープンキッチン

⇒オーダー後に調理をすることでより出来立てのものを提供すると同時に、

オープンキッチン(厨房が見える様にガラス張り)にすることで

調理風景が見えるようにし、鮮度の良さ(出来立て感)を演出します。

■丼・定食の商品には薬味と〆の出汁を添える

⇒そのまま食べるという1つの食べ方だけではなく、途中から薬味や出汁(天茶漬け)を使うことで

3度味を変えて食べることができる提案をしています。

この提案を行うと複数回でも飽きが来づらい(離脱防止)などの効果もあります。

 

 


2)デリバリー(仕出し)の強化

もう一方で、くらま様が取り組んだのは、デリバリー(仕出し・宅配)事業の強化でした。

こちらは元来、和食店として取り込めていた法事・慶事・宴会などいわゆる非日常の需要が

コロナによって自家需要化(喫食場所の変化)したニーズを中心に獲得を狙っていきました。

また、コロナによって仕出しのマーケットは以下のように変化していきました。

【コロナ前】

・製薬会社、法人や団体の中型~大型案件が安定して売上を牽引

・自治会、運動会といったシーズンごとのイベントによって案件発生

・8月、12月(長期連休)は個人顧客の大人数集まりで繁忙期に

【コロナ後】

・製薬会社、大口案件は在宅勤務によって減少

・シーズンごとのイベントは軒並みキャンセル

・法事、慶事、宴会などは自宅で少人数での実施

・長期連休の繁忙期は巣籠もり需要が発生(少人数化)

上記でも最も顕著だったのは「個人需要の増加」「少人数化」の2つでした。

 

これに伴って、同社では下記のような対応をしていくことで、

コロナによって変化した大小様々な需要を取り込んでいきました。

■法事・慶事

⇒身内のみの法事や慶事が増えたことで、1個あたり単価の減少に伴い、

法事や慶事用商品として打ち出す下限価格の価格を下げ(2,000円~ご用意のような)、

また持ち帰り容器の需要が増えたため、当該商品の打ち出しを紙・Webともに強化し、

価格や形態を理由にした案件の取りこぼしを防止した。

また、逆に元々外食店を利用しようと考えた客層(=仕出し利用でも購買単価が高くなる層)を

取り込むため、高単価の一部回収容器商品の打ち出しも大きくした。

■法人

⇒法人では、懇親会・忘新年会などの外食店が無い代わりに弁当としては

やや高い単価(1,500円~案件によっては3,000円近く)のものを、

社内でのランチ会や弁当などを渡すなどの会の“簡略化”の需要が見られた。

そのため、法人向けに関しては当該価格の商品をWeb上の打ち出しを強化し、

DMなどでのアプローチなども併せて実施した。

また、これ以外にもコロナ渦でニーズが変わったもの、需要が落ちなかったものが散見されたため、

・Web利用数の増加(HP流入の増加)→HPの改廃やテコ入れを高頻度で実施

・自宅宴会少人数化→少人数用オードブルやおせちの販売

・日常食事のプチ贅沢(外食店の置き換え)→すき焼きセット、軍鶏鍋セットの販売

などを行っていきました。

 

ここまで以下のように、大まかではありますが、くらま様の取組みとそのポイントをお伝えしてきました。

 

1)中食需要も取り込むファストフード(日常食事業態)の開発

→日常の食事需要にリーチした業態(商材)である。マーケットサイズの大きい商材の専門店として

中食需要(テイクアウト・デリバリー)を取り込む前提の設計をしていく。

大手チェーンとは商品予算(高付加価値を付け価格は高い)、ライブ感・本物感の演出、

食べ方の提案、品揃えによる差別化要素作り。

2)デリバリー(仕出し)の強化

→和食店として取り込んでいた法事・慶事・宴会などいわゆる非日常需要の

自宅化(喫食場所の変化)したニーズを中心に獲得。

コロナによって変わった単価や喫食人数、商品仕様に対応した商品を中心に打ち出す。

 

 

このコロナ時代で多くの和食店が業績不振と、次に何をすべきかということに悩んでいると思います。

また、コロナ前より郊外型和食店の市場は衰退している市場であったため、

コロナが収束した後も、そのままの売上構造や運営体制では、

収束後も業績が奮わない店舗も多くあると我々は考えています。

そんな中でも既存事業とは別のベクトル(中食事業への参入や日常食事業態の開発)

といった取組みを考えてもいいのではないでしょうか。

 

そういった中で、当コラムをお読みの方にお知らせがございます。

当コラムでご紹介をしている株式会社くらま様をゲスト講師にお迎えし、

和食店向けの業績アップ、脱・宴会売上依存セミナーを開催致します。

概要は下記の通りです。

 

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

宴会売上が5%まで減少した和食店が

ファストフード(日常食事)業態開発とデリバリー強化で

業績がV字復活した、脱宴会売上依存セミナー

【セミナーの参加申し込み・セミナー詳細はこちらから】

 

中食主体のFF業態開発+仕出し戦略で脱・宴会依存セミナー

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