経営コンサルタントのお役立ちコラム | 船井総研 フード支援部

経営コンサルティングの船井総研 フード支援部
グループマネージャー/シニア経営コンサルタント
小林 耕平

入社後30業種以上のコンサルティングに携わった後、中食領域のコンサルティングに従事。中食事業の開発はもちろん、飲食店や惣菜店などの活性化でも数多くの実績を上げている。現在、船井総研社内でもトップクラスの支援企業数、支援先業績アップ実績を持ち、フード領域のコンサルタントでは史上最速でグループマネージャー、シニア経営コンサルタントに昇進。クライアントの独自性作りと既存の概念にとらわれない最新技術やノウハウの活用による独自の業態開発をミックスさせたユニークなコンサルティング手法には定評があり、赤字企業のV字回復に向けた即時業績アップから、数百億円を超える上場企業の戦略作りまで幅広い領域において成果を上げている。

Amazonの無人コンビニ展開に見る地方企業の差別化戦略とは?
宅配
2016/12/15
Amazonの無人コンビニ展開に見る地方企業の差別化戦略とは?

皆さま、こんにちは、中食コンサルタントの小林です。

 

先日、ECサイトを運営するAmazonが無人コンビニを展開するとの発表があり、
さらに国内の大手コンビニエンスストアチェーンのローソンも、
無人レジ導入に向けて実証実験を開始するなど、
大手を中心に接客の自動化・省人化を視野に入れて動きはじめています。
 
今後ますます人材不足は進み、より生産性アップへの取り組みが必須になってくるなかで、
宅配・仕出し業の経営者についても省人化へのアンテナを張っていかなければなりません。
 
では地方企業はどこに大手との差別化ポイントがあるかというと非常にシンプルで、
もちろん効率化・生産性アップを図りながら、
いかにポイントを見極めてフェイストゥフェイスのコミュニケーションを増やすことができるかです。
 
宅配における接客で顧客とリアルで接するシーンは大きく、
①入電時
②配送時

です。
 
入電対応におけるチャットシステムの活用によるオペレーターコストの削減や、
配送時における自動配送システムの活用など将来的により効率化のツールは整い、
今後顧客との接触機会はどんどん減っていきます。
 
したがって、注文確定後から当日配送までの間に、
顧客の不安やストレスを取り除くためのフォローを実施したり、
あるいは商品配送時の同梱物(コンセプトシートやメッセージカード)対応で、
「あなただけマーケティング」を行うなど、
より自店をリアルに感じてもらうための施策を強化していくことが、
今後の接客における差別化の要素になってきます。
 
皆様の会社でも、
生産性アップのための省人化に取り組みつつ、
リアルな接客についてもポイントを抑えて進めて頂ければと思います。
 

執筆者
グループマネージャー/シニア経営コンサルタント
小林 耕平
プロフィール
ケータリングの類型
宅配
2016/12/08
ケータリングの類型

皆様こんにちは、中食コンサルタントの小林です。

 

最近地方の会社様からパーティケータリングに関するご相談を受けることが増えてきました。

これまで都市部で成立するビジネスモデルと見られていましたが、
宴会単価減少によるホテル宴会離れなどの影響で、
地方都市でもケータリングの問い合わせが増えてきているようです。

ただケータリングと一言で表現してもその態様は様々です。
改めて各類型に分けて見てみると、

①ホームパーティケータリング(8,000円超)
⇒別荘のお披露目や富裕層向け。顧客宅で調理することが多い。

②ハイグレードケータリング(5,000円超)
⇒VIPや来賓が集まるパーティなど。座食もあり。

③葬祭ケータリング(3,000-5,000円)
⇒法要等などでの配膳料理やブッフェ形式のケータリング。

④パーティケータリング(2,000-3,500円)
⇒企業の忘年会や納会などの宴会、新入社員歓迎会など。

⑤パーティデリバリー(1,500-2,000円)
⇒設営や撤収はなくパーティ料理を使い捨て容器で提供

⑥給食系・炊き出し(600-1,000円)
⇒野外での炊き出しやイベントスタッフ向けのケータリング。ホットミール。

①から⑥にかけて単価は下がっていきますが、
最も地方で競合が多いケータリングはホテル等が運営する②と給食会社等が運営する⑥のケータリングです。

逆に、市場の伸びの割りに地方ではまだまだ競合が少ないものが、
④のパーティケータリングです。

このあたり地方ではまだまだ認知が進んでいないためか、
潜在的な需要に気付かれていない企業様が多いようですが、
参入すれば即時一番も実現できる市場ですので、
新たな販路を模索されている企業様は参入を検討されてみてはいかがでしょうか?

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執筆者
グループマネージャー/シニア経営コンサルタント
小林 耕平
プロフィール
仕出し業・惣菜業の脱・低利益スパイラル
宅配
2016/11/14
仕出し業・惣菜業の脱・低利益スパイラル

皆様こんにちは、フードビジネス支援部小林です。

 

日々コンサルティングを行うなかで、日々経営者様から経営相談をお受けするのですが、
ここ数年、相談内容が変化しているように思います。
 
それまでは、とにかく売上を伸ばしたい!というニーズが多かったのですが、
今は、売上はそこそこでも利益率を改善したい...というニーズがほとんどです。
 
こういったご相談に対して、そもそもコストカットに関しての取り組みが必要な場合は、
原価や人件費コントロールの仕組みや、
厨房効率化などのご提案をさせて頂いているのですが、
実は仕出し店や惣菜店で最も多いケースが“事業の収益構造自体の問題“です。
 
売上や利益が減少した際に、
新しい打ち手として新規事業や新たなチャネルへの展開を検討される経営者様は
非常に多いのですが、そのほとんどが間違った事業・販路選びによって
“低利益スパイラル”に陥っています。
 
低利益スパイラルとは、
①売上・利益の減少
⇒外部環境の変化によって、対策を講じていても売上が伸びづらい状態
 
②非効率販路の付加
⇒高齢者向け宅配や低単価弁当宅配など、
既存事業の延長戦上でできるが粗利率の低い事業を構築
 
③人手不足・人員増
⇒販路付加により売上自体は伸びるため人手不足に陥る。
さらに売上を獲得するために人員補充。
 
④固定費増大
⇒ただし、そもそも粗利の低い非効率販路なため、
生産性はどんどんダウンしさらに低利益に。
そして①に戻る。
こういった流れから事業の構造上抜け出せなくなっている状態です。
 
この点、
販路付加は諸刃の剣ですので、
高収益型事業を見極めてきちんと事業構築していきましょう。
 

執筆者
グループマネージャー/シニア経営コンサルタント
小林 耕平
プロフィール
仕出し、弁当宅配の慶事・法事プラットフォーム戦略
宅配
2016/10/21
仕出し、弁当宅配の慶事・法事プラットフォーム戦略

先日、葬儀仕出しをメインでやられている企業へ訪問してきましたが、
葬儀会社や農協関連経由での売上の減少が顕著でした。

 

原因として、そもそも地元の葬儀社における、
葬儀施工件数が減少傾向にあるとのことで、
ここは自社として取り組みを強化しても受注を増やすことはできません。
 
そういったなかで、地方の仕出し店では、
自社独自で売上を獲得する仕組みを整えないと、
生き残っていくことは難しいのですが、
特に葬儀仕出し会社様に提案していることが、
「プラットフォーム作りによるゲームチェンジ」
です。
 
つまり、これまでの下請け構造から脱却し、
自社で案件を獲得する仕組みを構築、
さらに、他業種も巻き込んで新たなマーケットを創出していこうという取り組みです。
 
ステップとしては、
1)自社販路強化
→一般法事・慶事を自社の媒体で獲得する
 
2)情報一番化
→法事・慶事における仕出しニーズの潜在顧客の掘り起し

 
3)プラットフォーム作り

→他業種企業も巻き込み、新たな慶事・法事のあり方の提案や企画による、ニーズの創出
 
といったことを進めています。
 
販売先の業績依存にならないためにも、
まずは自社で売上を獲得する、
ニーズを増大させるための仕組み作りからはじめてみてはいかがでしょうか?
 

執筆者
グループマネージャー/シニア経営コンサルタント
小林 耕平
プロフィール