経営コンサルタントのお役立ちコラム | 船井総研 フード支援部

経営コンサルティングの船井総研 フード支援部
チームリーダー/チーフ経営コンサルタント
前田 輝久

食品専門店の店舗開発や活性化のコンサルティング支援を行っている。なかでも、卵、豚肉、豆腐などの生産者・中小食品メーカーの直売店開発支援では定評がある。
「即時業績向上」「力相応」をモットーに、すぐに実践できる実現可能な提案を行っています。「生産者、メーカーの自立」をポリシーに、中小企業が市場価格や卸先の影響に負けないで永続できる企業になるためのコンサルティングを行っています。

食品メーカーが続々と食パン専門店業態へ新規参入中!
食品
2021/10/22
食品メーカーが続々と食パン専門店業態へ新規参入中!

-老舗味噌メーカーが「ご当地食パン専門店」をオープンした事例-
 
いつもありがとうございます。
食品・観光グループの前田輝久です。
 

2019年から食パン専門店が全国に広がりを見せています。
最近では、ご当地性を打ち出した食パン専門店や、異業種参入の場合は自社の強みを活かした特色あるコンセプトを有した「ご当地食パン専門店」が地方に誕生し繁盛している事例が生まれています。
 

今回は食品メーカーが自社の強みを活かして成功している事例をご紹介させていただきます。

 
目次

  • ◆商圏人口5万人、オープン時は100人以上、連日行列ができる「醸す生食パン工房うち山」
  • ◆出店の背景
  •  

  • ◆商圏人口5万人、オープン時は100人以上、連日行列ができる「醸す生食パン工房うち山」

    茨城県日立市の食パン専門店「醸す生食パン工房うち山」は、老舗味噌メーカーが2019年12月に開業した食パン専門店です。
     
    創業170年を超える老舗味噌メーカー、内山味噌店が、創業以来受け継ぐ発酵技術を駆使し『毎日の食卓に“発酵の新たな食体験”を伝える』ことをテーマにオープンしています。
    味噌屋だからこそ提案できる「蔵付きの麹種酵母」と、伝統の味噌造りにも使用されている、阿武隈山系の良質な湧水である「仕込み水」を使用した、食パンが目玉となっています。
     
    オープンには100人以上の行列ができ、オープン後も連日行列ができ、昼過ぎには売り切れてしまう繁盛店として注目を集めています。

     
    また、同店で販売されるジャムは味噌造りで培われた発酵技術を活かした“麹”を使用し、オリジナルの「醸す麹ジャム」を製造販売しています。“麹”を使用することで、砂糖の使用量を抑え、素材本来の味を活かしたジャムの開発に成功し、「美味しい」と「身体に嬉しい」を実現しています。

     
    日本初の味噌屋がオープンした食パン専門店ということでメディアからの注目も集め、テレビの放送をきっかけに群馬県や福島県など車で1時間から1時間半の近郊の都市からも同店を訪れるお客様も少なくありません。

     
    また、食パン専門店を開業したことで、敷地内に隣接する味噌の売店も客数が増え、業績が向上しています。
     

    ◆出店の背景

    内山味噌様が食パン専門店の事業へと展開した背景には、日本人のコメ食離れがあります。
    自社の主力商品である、味噌汁やおかず味噌がコメ食離れから市場が縮小する一方で、日本人の食生活がパンをはじめとして洋風化する中、自社の強みである発酵技術と麹種を活用することで、他社にはない独自性の高い「食パン」をつくることができるのではないかという想いが事業開始のきっかけです。

     
    内山味噌様の事例から学ぶべきは、味噌のように時代の流れで市場が縮小している中で、既存の商品や商売の枠にとらわれるのではなく、時代に合った新しい事業に対して、自社が長年培っている技術や素材などの強みを活かしていく発想を持つことです。
     
     
    コロナ禍により、時代は大きく変化しています。そんな変化に対応すべく、時代に合った新しい事業の展開などの新しい取り組みがいま多くの企業に求められています。
    ぜひ、「Change(変化)」を「Chance(機会)」と考え、新しいことへのチャレンジを検討いただければと思います。
      

    上記内容が気になる方は、下記よりお気軽にご相談下さい。ご連絡をお待ちしております。

    経営相談窓口【無料】
    https://lp.funaisoken.co.jp/mt/funai-food-business/biz-eat-out-inquiry.html

執筆者
チームリーダー/チーフ経営コンサルタント
前田 輝久
プロフィール

Withコロナの食のモノづくり企業の通信販売への取り組み
食品
一次産業
2020/8/07
Withコロナの食のモノづくり企業の通信販売への取り組み
船井総合研究所地域食品グループの前田です。

 

初めに、新型コロナウイルス感染症に罹患された皆さま、および関係者の皆さまに心よりお見舞い申し上げますとともに、1日も早い収束を心よりお祈り申し上げます。

 

さて、新型コロナの感染者が再び増加していく中で、事業者として考えなければならないのはafterコロナではなく、「withコロナ」というコロナと共存していくための取り組みになります。

 

また、コロナの様々な統計データやアンケートデータでみられる特徴が、
①オンラインやネットの活用頻度が高まっていること、
②リアルの買い物は、生活に必要なものを購入、家の近くで購入する、
ということです。

 

このような中で、食品メーカーや農業生産者など「食」のモノづくりに携わる方で成果を出している取り組みとして、「通信販売」(通販)があります。

 

我々のご支援先の平均的な3月、4月、5月、6月の通販売上を前年比で見ると3月:約140%4月:約180%5月:約190%6月:約145%となっており、4か月の平均でみると各社125%~225%程度伸びています。もっと成果の出ている企業もあるかと思いますが、一部を抜き取ってもこのように大きな成果を出されています。

 

このような取り組みの中で最も成果の出やすいのは既存の通販顧客への直接のアプローチです。DMやメルマガを送るだけでいつもよりも高い反響がありました。

 

ただ、withコロナでは、消費者が通信販売で買い物をする(家の中で買い物を済ませる)という購買行動をとっているため、既存の顧客だけではなく、新規の顧客を獲得することもできています。例えば、新聞広告での通信販売も反響が良く売れていますし、新聞広告で言いますと、いつもは売れない「肉」関連の商材も動いています。

 

また、ネット通販で言うと、今までのターゲットが50代以下がメインターゲットでしたが、クレジットカード会社のデータによると、コロナの重症化のリスクのある高齢層(60代、70代)のキャッシュレス決済が増えており、その利用方法として、ECモール・通販での高まっているようです。

 

このように、コロナにより生活様式は大きく変わっており、これから10年間かかかって変わると言われていた生活様式が半年間で急激に進み、この速度はこれから変わることなく変化することになります。

 

会社経営の成功ポイントとして、船井総研では「時流適応」という言葉でお伝えさせていただいておりますが、重要なことは、「その時代で伸びているマーケット」に参入することで、それはイコール、「消費者の変化に対応する」ということになります。
コロナにより時代や消費者は大きく変化しています。企業として重要なのはその変化に対応することです。

 

そして、スピード感をもって取り組むことが重要になります。「withコロナ」を意識した取り組みを実践していただければと思います。
執筆者
チームリーダー/チーフ経営コンサルタント
前田 輝久
プロフィール

非常時は顧客ニーズを察知してスピーディーに動く!
スイーツ
2020/4/30
非常時は顧客ニーズを察知してスピーディーに動く!

船井総合研究所 地域食品グループの前田です。

 

初めに、新型コロナウイルス感染症に罹患された皆さま、および関係者の皆さまに心よりお見舞い申し上げますとともに、1日も早い収束を心よりお祈り申し上げます。

 

さて、新型コロナウイルスの影響により人々の生活や経済活動も大きく変わっております。また、このメルマガをお読みいただいている皆様の中にも大きく影響を受けている方も多いかと思います。

そのような状況下で、食品業界はどのような状況かを確認する上で日本チェーンストア協会が公表しているデータをみると、日本チェーンストア協会様の会員企業55社、約1万店舗のデータでは、

令和2年度3月度(4月21日付)は、全体では前年比100.8%で食料品107.1%、住関連97.4%、衣料品77.7%となっています。

 

コロナの影響で様々なイベントが自粛となっておりますが、人々は生活をしており、生活必需品の需要は高くなっております。3月はさらに学校が休校になるなど、より家で過ごす人が増えて家庭内でのニーズは高まっております。

実際に私のご支援先でも日常の食品を扱う店舗は売上が伸びていますし、菓子の中でも自宅で食べる洋生(ケーキ)のような商品の売上は伸びているなど、自粛の中でもニーズのあるものを提供する店舗は伸びております。

逆にギフトなど、すぐに必要ではないものを提供している店舗は苦戦をしているようです。

 

このようにコロナの影響もプラスになっている業界・店舗、大きくマイナスになっている業界・店舗があります。

すぐに対策できることもあれば、終息後の経営を考えるヒントになることもあるかと思います。

実際に、ご支援先では、店舗の客数は大きく減少していても、通販が伸びているのに加えて、生協への卸が大幅に伸びた事例など、卸先や直売、通販等様々な販路を確保することで安定した売上を確保している企業があります。

非常時ですが、消費者が購入したい商品や購入する経路(販路)は存在します。特に子供の休校、リモートでの仕事や外出の自粛など家にいる時間が非常に長くなっています。例えば、映像配信サービスのNetflixが先日、コロナの影響で世界的に有料会員・視聴時間が大幅に伸びたことを発表しました。実際に我が家でも家族のスマホや動画、TVなどを見る時間が圧倒的に伸びています。

 

そして、この消費者の生活スタイルの変化に対応した企業は新しい顧客や売上を獲得しています。小さな取り組みの一つですが、パンの通販に取り組んでいる企業様は、通販のメルマガ会員に購入促進のメルマガを送り2日間で約10万円の売上につながりました。

 

変わっている消費者ニーズにスピーディーに対応することが今は求められており、対応した企業が売上を確保しています。新型コロナウイルスの影響により現在は非常時です。そんな非常時には新しいニーズが生まれ、新しいビジネスが生まれます。

ぜひ、皆様もご自身、ご家族、社員の方々の健康に留意しながらも新しいチャンスの芽を探していただければと思います。

以上

 

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https://funaisoken.ne.jp/funai-food-business/soudan-inquiry.html

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執筆者
チームリーダー/チーフ経営コンサルタント
前田 輝久
プロフィール

非常時にこそ新しいビジネスチャンスを探す
食品
一次産業
2020/4/16
非常時にこそ新しいビジネスチャンスを探す

船井総合研究所 地域食品グループの前田です。

 

初めに、新型コロナウイルス感染症に罹患された皆さま、および関係者の皆さまに心よりお見舞い申し上げますとともに、1日も早い収束を心よりお祈り申し上げます。

 

さて、新型コロナウイルスの影響により人々の生活や経済活動も大きく変わっております。また、このメルマガをお読みいただいている皆様の中にも大きく影響を受けている方も多いかと思います。

そのような状況下で、食品業界はどのような状況かを確認する上で日本チェーンストア協会が公表しているデータをみると、日本チェーンストア協会様の会員企業55社、約1万店舗のデータでは、令和2年度2月度(3月24日付)は、全体では前年比104.1%で食料品105.8%、住関連101.6%、衣料品96.1%となっているようです。

コロナの影響で様々なイベントが自粛となっておりますが、人々は生活をしており、生活必需品の需要は高くなっております。3月はさらに学校が休校になるなど、より家で過ごす人が増えて家庭内でのニーズは高まっております。

実際に私のご支援先でも日常の食品を扱う店舗は売上が伸びていたり、書店の売上が伸びるなど、自粛の中で必要なものを提供する店舗は伸びております。

逆にギフトなどすぐに必要ではないものを提供している店舗は苦戦をしているようです。

このようにコロナの影響もプラスになっている業界・店舗、大きくマイナスになっている業界・店舗があります。

すぐに対策できることもあれば、終息後の経営を考えるヒントになることもあるかと思います。

実際に、ご支援先の生産者の方は、直売店の客数は大きく減少していても、通販が伸びているのに加えて、生協への卸が大幅に伸びた事例など、卸先や直売、通販等様々な販路を確保することで安定した売上を確保している企業があります。

小さな取り組み事例ですが、観光地の飲食店では、客数が減少している中、自社製造のハム・ソーセージを近隣の農家野菜とセットにして送料込み6000円程度、限定20名の販売をfacebookで告知したところ、告知から約24時間以内に完売しました。完売後も問い合わせは数件あったようです。

非常時ですが、消費者が購入したい商品や購入する経路(販路)は存在します。そしてニーズにスピーディーに対応することが今は求められており、対応した企業が売上を確保しています。上記の観光地の飲食店はECサイトを持っていなかったためfacebookでの告知、メッセンジャーでの注文、代引き決済で販売を実施しました。

新型コロナウイルスの影響により現在は非常時です。そんな非常時には新しいニーズが生まれ、新しいビジネスが生まれます。

ぜひ、皆様もご自身、ご家族、社員の方々の健康に留意しながらも新しいチャンスの芽を探していただければと思います。

以上

 

船井総研では2か月に1度研究会を開催しております。研究会では時流に合わせた最新の情報をご提供させていただいており、また業界をけん引する企業の方をゲスト講師に迎え、ご講演いただいております。情報交換会も開催しており、経営者様同士の貴重な場となております。初回お試し参加は無料となっておりますので是非ご参加下さい!詳しくはこちら。

執筆者
チームリーダー/チーフ経営コンサルタント
前田 輝久
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