
地元商圏の囲い込み戦略、醸造メーカーにおける時流の直販店とは
株式会社船井総合研究所 薄田 陽

皆様、こんにちは。
船井総合研究所の薄田陽です。
【「モノ売り」から「コト売り」へ】
2000年頃から使われるようになったこちらの言葉の通り
消費者の傾向はモノ消費からコト消費に大きく移り変わっていると
感じていらっしゃる経営者様も多いのではないでしょうか?
消費者の欲求も所有欲求よりも、
趣味や娯楽、演芸の鑑賞などで得られる特別な体験を行うことや
サービスに重きを置いて購買を行うことは
現代においてより強まっている事と思います。
そのため市場が成熟化している昨今において、
競合他社との差別化を行うことや付加価値を高めるためにも
「コト売り」を行っていくことが非常に重要です。
【コト売りを体現している直販店】
では、この「コト売り」を体現されている
食品メーカーが日本全国にどれほどいるのでしょうか?
今回のコラムでは、
時流に合わせて「コト売り」をコンセプトに開発された直販店を持つ企業をご紹介します。
その企業の名前は
福井県で味噌の製造販売を行う株式会社米五です。
こちらの企業では、
時流に合わせ、味噌作り体験や味噌カフェで飲食ができる
施設を昨年6月にリニューアルオープンされました。
モノを買わない消費者へのコト提案は反響を呼び
味噌カフェや体験などのサービスは、
商品の価値を伝え物販の売上にも繋がり直販店の売上は、
リニューアル前と比較し3倍に伸びたとお話されています。
【直販店の売上が伸びたポイント】
その伸びた要因としては
売る商品を「モノ売り」だけではなく
「コト売り」を付加したことで消費者の年齢の幅を広げた事と
単なる業態の付加ではなく、施設全体のコンセプト設計を行ったことにあります。
●「コト売り」を付加したことにより広がった客層とは?
味噌カフェに来るお客様や味噌作り体験を行うお客様が増え
今まで来ていた年齢層高いお客様だけではなく
子どものいる30~40歳の年齢層が増えたとお話されていました。
時流に合わせた直販店の開発は今までの客層だけではなく
新たに今後購買者となる若い客層を取り込むことにも繋がります。
●施設全体のコンセプト設計とは?
こちらの事例企業では物販だけではなく飲食店や体験施設を新しく付加するということではなく、施設全体を「味噌のテーマパーク」としてコンセプトを設計しリニューアルされています。
よく酒蔵に酒蔵カフェや食品メーカーの企業でも
試食試飲できる場所を設ける直販店は多いかと思います。
しかし業態の付加というだけでは、
企業が消費者へ伝えたい商品へのこだわりや
企業の持つメッセージ性が伝わっていない可能性が高いです。
今後50年100年と永続させていくためには
長く付き合ってもらえる直営店を作っていく事が必要不可欠かと思います。
そのためにも消費者に対してどのように企業や商品の魅力を伝え、
消費者の認知を獲得しファンになっていただくか
時流に適合した直営店のモデルを今後もお伝えさせていただきます。
今回ご紹介しました
株式会社米五の代表取締役多田様に
特別に講演いただく機会をご用意いたしました。
顧客が変わらず売上が年々減少していると感じている経営者様
現状を打開したいとお考えの経営者様にはヒント満載のセミナーとなっています。是非お越しください。
地方の醸造メーカーの為の直売店開発セミナー開催日は2月27日!
是非スケジュールご調整のうえご参加ください!
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【セミナー名:地方の醸造メーカーの為の直売店開発セミナー】
URL:https://sem.funai-food-business.com/seminar/040862/
日時:2019年2月27日(水)13:00~16:30(受付12:30~)
場所:船井総合研究所 五反田オフィス
是非、楽しみにしていてください。
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