フード業界の垂直統合に対応する中小オムニチャネルモデルVOL.2 | 船井総研 フードビジネス支援部

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コンサルタントコラム

食品
2018/10/09

フード業界の垂直統合に対応する中小オムニチャネルモデルVOL.2

株式会社船井総合研究所 チームリーダー シニア経営コンサルタント 横山 玟洙

フード業界の垂直統合に対応する中小オムニチャネルモデルVOL.2

★中小食品メーカーだからこそ実施可能なオムニチャネル戦略(第三回)
 
今後避けて通れないデジタルシフト対応について、船井総研ではマーケティング面のデジタルシフトを「フードオムニチャネルモデル」として体系化しております。
 
■フードオムニチャネルモデル3つのステップ
 
フードの業界のオムニチャネルは大きく3つのステップで成立します。
ステップ1 SNSやHPなど、オフラインで消費者との接点を持ち、来店や購買につなげる集客ステップ
ステップⅡ 消費者とのリアル接点である、体験ステップ
①自社の一番商品を購入する物販機能
②工場見学・モノづくり体験などの体験機能
③自社の商品を美味しく食べることができる飲食機能
ステップⅢ リアルで接点を持った消費者をECサイトでリピート購入を促すための固定客化ステップ
 
今回はステップⅡの 消費者とのリアル接点である体験ステップについてお伝えします。
 
リアル店舗や工場での消費者との接点は、
①商品購入の物販での接点
②工場見学やものづくり体験などの体験での接点
③自社の商品を食べて頂く飲食機能での接点
の3つの接点があります。
理想は上記3つの機能を有するリアルの施設を開発することですが、3つの接点で重要な指標を解説していきます。
 
①物販での送り注文比率5%以上に
商品購入を分解すると、その場で購入して持ち帰ることと、店舗から発送することの二つに分解されます。オムニチャネルモデルを意識し、物販機能の目的を整理すると、その場で購入して持ち帰って頂くことよりも店舗から発送していただくことを重視した売場展開をしていくべきです。
例えば、年間10万人が来店する店舗で、送り注文比率5%になると、毎年5000人の顧客名簿を獲得することができます。ほぼコストをかけずに顧客リストが毎年5000件増えていくのです。
送り注文比率5%以上を目指すために、店舗の一等立地に、PCを設置し、お得な発送限定商品をPCで注文していただく。これによって、メールアドレスを取得し、通販でのリピートにつなげていくことにより急速的にオムニチャネル化が進んでいきます。
 
②体験は来場者50%以上に
工場見学やものづくり体験のメリットは大きく2つあり、滞留時間が長くなることと、自社のものづくりへのこだわりを体感していただけることです。
来店客数の50%以上が何らかの体験をしていただけるようなコンテンツ、導線設計を目指していきましょう。
③物販売上は飲食売上に比例する
過去、数多くの工場直売案件をコンサルティングさせて頂いた中で導き出したメーカーの直売店の数値ルールに
物販対飲食=50対50の法則
があります。
飲食機能があることにより滞留時間が長くなり、消費者が自社のことを知ってもらえる時間が増えるのです。
年間50万人が訪れる三重県のてづくりもくもくファームの創業者である木村氏は
飲食は有料試食の場であるといいます。
自社の物販商品を購入して頂くためにもまずは飲食としてその場で食べて頂くことが物販いつながっていくのです。
 
以上リアルでの接点についてお伝えしました。次回はステップⅢのオムニチャネルの固定客化ステップについてお伝えします。
 
【花岡へのお問合せ・ご相談はこちらから】
https://www.funaisoken.ne.jp/mt/funai-food-business/soudan-foodstuffs-inquiry.html
 

担当者
チームリーダー シニア経営コンサルタント
横山 玟洙

船井総研入社後、食品メーカー・小売店のコンサルティングに従事。船井流の食品小売のノウハウを活かし、小売店の活性化はもとより、メーカー・卸の直販事業強化や6次産業化を専門にコンサルティングを行っています。

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