なぜスイーツの店舗により、同じ機械で同じ商品を製造しているのに人時生産性が違うのか? | 船井総研 フードビジネス支援部

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コンサルタントコラム

スイーツ
2018/9/05

なぜスイーツの店舗により、同じ機械で同じ商品を製造しているのに人時生産性が違うのか?

株式会社船井総合研究所 グループマネージャー 上席コンサルタント 花岡 良輔

なぜスイーツの店舗により、同じ機械で同じ商品を製造しているのに人時生産性が違うのか?

先日船井総研主催の研究会で、会員企業の経営者に成功事例を発表頂きました。仮にA社とします。発表の中でA社のバウムクーヘンの人時生産性が約20000円という発表がありました。少し気になり他の会員企業でのバウムクーヘンの生産性を確認してみると、
 
B社約15000円
C社約9000円
D社約12000円
 
と事例発表の会社様と大きく差があります。
設備は同じものを使用しており、また販売価格には大きな差はありません。
また事例発表の会社はパートアルバイトでも製造しているとのことですが、他社では
 
・配合が難しく技術を持った正社員しか作れない・・・
・人によって出来上がりにムラがある
という声も耳にします。
・何故生産性に倍以上の差が起きるのか?
・パートアルバイトでも作れる会社とそうでない会社
実はこの2つには相関関係があります。
・A社のレシピは誰でも作れるように作られたもので、粉・バター・卵・砂糖など原料の配合は、10g単位で細かく計量するなど細かい作業の必要がないレシピとなっている→時間短縮
・製造前の前準備時間も短縮できるよう、定物定置は当然のこと、後始末も簡素化できるよう厨房のレイアウトもヒトが動かないレイアウトになっている→業務効率化
 
→結果人時生産性があがり、業務効率が進み、収益も上がるので残業必要なし、休日もとれ、収益があがり給与にも反映されるので離職率も下がる。
 
日本は今働き方改革真っただ中。単に残業なし、休み増をするだけでは経費が増えるばかりで経営が成り立ちません。製菓製パン業は決して労働環境が良いとは言えません。可及的速やかに業務効率の改善を行う必要があります。その意味ではわかりやすい一つの指標は人時生産性です。
 
我々が主催する研究会では情報はできる限りオープンにしていただいてますし、会員同士での例会以外での情報交換も積極的に行っていただいております。先ほどのバウムの生産性が低い会員企業の会社様は事例発表のA社様に連絡を取り、製造現場を見に行かれる準備をしているとのこと。現場を見て、違いを発見し、すぐに改善する。研究会を上手に活用していただきたいと思います。

担当者
グループマネージャー 上席コンサルタント
花岡 良輔

船井総研食品グループを統括するマネジャー。食品製造業、卸・商社・小売を「つなぐ」コンサルティングスタイルを展開すべく、2014年にそれまでバラバラに活動していた食品部門のコンサルティングメンバーを集約。船井流ヒット商品開発法を完全ルール化。数々のヒット商 品を世に送り出している。食品産業新聞社「中小食品メーカーのブランド化戦略」執筆中。著書に中小食品メーカーのブランド化戦略、船井流販促大全など

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