人材不足、コスト高に悩む今だからこそ「絞り込む経営」へ | 船井総研 フード支援部

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コンサルタントコラム

給食
2018/6/15

人材不足、コスト高に悩む今だからこそ「絞り込む経営」へ

株式会社船井総合研究所 マーケティングコンサルタント 井上 裕基

人材不足、コスト高に悩む今だからこそ「絞り込む経営」へ

経営不振の企業が更に不振に陥ってしまう「ワナ」

最近、お付き合い先や取材先の給食会社様からよく共通して聞かれるお悩みがあります。

例えば、
「人手が足らなくて、売上(食数)増やそうにも、全然営業ができない」
「工場の製造キャパがいっぱいで、増やしたくても増やせない」
等といったこと。

原価等の変動費、人件費等の固定費は
軒並み右肩上がり・・・。

収益確保、現金回収をとにかく急がねば!
売上を伸ばすためには、お客様の要望に応えねば!

そんな経緯で、あれもこれもやろうとする
あれもこれも伸ばそうとする

そんな状態になっているとしたら、黄色信号です。

「あれもこれも」やろうとするあまり、
現場の生産性(特に給食業においては製造、配送等)が
著しく落ち、かえってコストを圧迫しているケースは
実は少なくないのです。

経営効率化で最も大事な「取捨選択」発想

特に、地場系の給食会社様の場合、
1社で複数の事業ドメインを持たれているケースが多いです。

産業給食弁当、社食等の委託給食、幼稚園給食、個人宅への配食、あるいは学校給食も・・・

私のお付き合い先の給食会社様でも
平均して3~4程度の事業を同時並行で走らせているのが実際です。

ターゲットも異なり、それぞれ提供すべき商品も異なる。
そのために、製造ラインは複数動かすしかない。

故にパンパン・・・人手が足りない・・・
となる訳です。

そんなお悩みを持つ社長に対して
共通して私が言うことは

「どの事業を伸ばし、どの事業を縮小する(失くす)か
取捨選択していきましょう」


ということです。

何を伸ばすべきか?
当然、高い「成長性」と「収益性」が見込まれるもの。

何を縮小するべきか?
当然、今後「成長性」と「収益性」が十分に見込まれないもの。
もしくは減っていくことが明らかに分かっていること
です。


とはいえ、いきなり何かを「バッサリ失くす」というのは
現実的とは言いにくいでしょう。

いきなり現金収入がガクッと減ったら
資金繰りや借入金返済が、一気に苦しくなります。

だからこそ、お伝えしているのが
「3年スパン(もしくは5年でも良いです)で、
縮小ドメインをなくしていく計画を立てましょう」

ということです。

いわゆる
“ソフトランディング”策ですね。

「縮小すべき」ドメインは、
必ずしも「産業給食弁当」だけとは限りません。

こんな市況だからこそ撤退企業も多く
地域上位企業に買収案件が集中、
結果食数増、ということもありますし、

弁当とは違った形態
=セルフのビュッフェ形式の社員食堂
等の需要も増えています。

産業市場も減少傾向とはいえ、
まだまだ大きいですし、ニーズもあります。

ただ、いずれにしても
「何かを失くし、その分の人員、資金を
伸ばすべきドメインに集中投下する」

という発想は

やはり持たなければいけないように思います。

大事なお客様がそこにはいて、
かつ、自分が育ててきた大事な仕事だからこそ
「切るに切れない」といった気持ちになるのは
おかしいことではありません。

しかし、一番に守るべき「会社」を
今後10年、20年と存続させていくためには?

その真ん中をブラさずに。

今岐路に立つ経営者様は、
勇気を持った判断・決断をしていただければと思います。
担当者
マーケティングコンサルタント
井上 裕基

高齢者個人宅、施設へ直接食品をお届けする「高齢者向けフードビジネス」に専門特化したコンサルタント。
 
大学卒業後、大手乳製品乳酸菌飲料グループに新卒で入社。宅配部門のマネージャーとして高齢者向け宅配営業、100名以上の女性スタッフマネジメントの実績と船井流経営法を掛け合わせた、独自の業績アップ手法を確立させている。
船井総研に入社後はその実績とノウハウを活かし、主の弁当給食会社だけでなく、介護施設や病院、葬儀社といった異業種参入での給食業における高齢者向けフードビジネスに専門特化して業績アップのサポートに年間365日全国各地を駆け回っている。
 
特に高齢者向け個人配食における、立ち上げから拡大までの圧倒的スピードと一貫したサポート、幹部・営業・現場配送スタッフまで徹底した営業強化支援と落とし込みを得意としている。

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