食品スーパーの中食強化と宅配参入 | 船井総研 フードビジネス支援部

経営コンサルティングの船井総研 フードビジネス支援部
コンサルタントコラム

宅配
2016/5/27

食品スーパーの中食強化と宅配参入

株式会社船井総合研究所  春日 大輝

食品スーパーの中食強化と宅配参入

皆様こんにちは、船井総研の春日です。

いつもコラムをお読み頂き有難うございます。

 

中小食品スーパーが競合との差別化を図る上で、

「惣菜強化」、「中食強化」というキーワードが近年のトレンドです。

 

その中で、寿司やオードブルの品揃え強化、演出強化など、

いわゆる「プチハレの日マーケットの強化」取り組むスーパーの事例が後を絶ちません。

 

アメリカ生まれの大型会員制の倉庫店「コストコ」でも

大皿の盛り合わせ寿司が土日には飛ぶように売れているそうです。

 

消費者の購入用途は、週末の家族での御馳走、子供の友達が集まる時の御馳走、誕生日会の御馳走など、

ハレの日とまではいかないけれど、「簡単に御馳走を出したい」というものが一般的です。

 

 

「御馳走」感を出す仕掛けとして面白い事例としては、

刺身盛り合わせの皿に陶器を使うという演出が喜ばれている食品スーパーがあります。

 

陶器を使う理由は、

①高級感、本物感の演出

②冷蔵ケースに陳列されているうちに陶器皿が冷え、冷蔵効果が高まる。

の2つです。

 

陶器皿の料金はデポジット料として預かり、

容器を返却してもらった時に払い戻すという仕組みです。

 

スーパーで買ってきたプラスチック容器の個食寿司が4人分テーブルに並ぶのと、

華やかな器に入った大皿の寿司の盛り合わせがテーブルに並ぶのとでは、

同じ夕食でもまったく意味合いが違います。

 

では、需要はあるのになぜ食品スーパーには大皿の寿司が品揃えされにくいのか。

理由はシンプルで「かごに入らないから」です。

 

そこで、食品スーパーの寿司の売上を伸ばす方法として考えられるのが、

 

「寿司専門コーナー」を設け、(鮮魚部門の主導で採れたての地魚を使用した寿司をつくる)

個食としての寿司も容器にこだわって品揃えするが、華やかな寿司の盛り合わせも販売。

 

そして、

①購入いただいた後、約束の時間に駐車場の車まで大皿の商品をお届けする

→レジまで持っていく面倒、車まで持っていく面倒を代行

 

②使い捨ての皿、陶器の皿、自宅から持ち込んだ皿、の3つから盛り込む容器を選べる

→御馳走感の演出

 

③今すぐ持って帰りたいお客様のためにも常時売場に大皿商品を並べておく

→衝動購買にも対応

 

といったサービスを付加することが考えられます。

 

そして、「今度からは自宅まで届けてほしい」という顧客に対しては、

完全予約型の「オードブル宅配・寿司宅配」などの「お届け事業」で対応するのです。

 

同じ商品でも顧客の用途に合わせて衝動注文は実店舗で、目的注文は宅配でといった、

役割分担をすることで他社との差別化、顧客満足に繋げることが出来ます。

 

 

近年、我々船井総研にも食品スーパー様からの宅配事業構築の経営相談が増えてきています。

 

宅配事業を営む経営者が全国から集まり事例を共有したり、最新事例を学んだりすることができる「宅配・ケータリング研究会」http://www.funaisoken.co.jp/site/study/201558.htmlも大好評です。

無料お試し参加も受け付けておりますので、

ご興味のある方は是非d-kasuga@funaisoken.co.jp(担当:カスガ)までご一報下さいませ。

担当者
春日 大輝

関西学院大学卒業後、大手食品メーカーに入社。
食品メーカーでは量販店担当の営業マンとして現場の最前線で活躍。船井総研に転職後は食に関する企業の支援に徹底的にこだわり、20社を超える支援やプロジェクトに加わり成果を上げる。宅配・ケータリング業を専門としてからも、「答えは現場にしかない」というポリシーの下、徹底的に現場レベルの具体的な提案にこだわり続ける異色のコンサルタント。自分で現場に足を運んで得た生々しい事例を基に構築した戦闘レベルの提案に、船井流のマーケティング戦略を掛け合わせたユニークな提案には定評がある。

記事を見る
その他おすすめの記事