宅配事業における人時売上高とは? | 船井総研 フードビジネス支援部

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コンサルタントコラム

宅配
2016/5/02

宅配事業における人時売上高とは?

株式会社船井総合研究所  春日 大輝

宅配事業における人時売上高とは?

せっかく注文がたくさん入ったのに、

人手が足りない・・・。

製造能力が限界・・・。

等々の理由で「お断りをせざるを得ない」という

もどかしい状況を経験したことはありませんか?

 

本日はそんな皆様に向けたお話をさせて頂きます。

 

 

弁当宅配事業では、飲食事業と同様繁忙期と閑散期が存在します。

 

特に個人向けのオードブル宅配や寿司宅配に取り組まれている企業さまにおいては、
年単位で見ると、GW、お盆、年末年始。
週単位で見ると、土日祝日。
が繁忙期になっているかと思います。

 

「繁忙期に異常値を作る為の社内体制つくり」は、

この事業において非常に重要なテーマであると言えるでしょう。

 

いかに人員を増やさずとも、売り上げを上げることが出来るか。

いかに効率よく商品を製造することが出来るか。

そんな課題に対する指標として、

「人時売上」「人時生産性」というものがあります。

 

「人時売上」とは一人の従業員が1時間あたりに稼ぐ売上のことであり、売上÷従業員総労働時間で求めることができます。

宅配事業においての基準は4000円と言われています。

「人時生産性」とは、一人の従業員が1時間あたりに稼ぐ営業利益のことであり、この場合では、営業利益÷従業員総労働時間で求めることができます。

 

「人時売上」を向上ために我々のクライアントに取り組んでいただいていることは

 

①レシピ化

②機械化

の主に2つになります。

 

①レシピ化とは、全商品の作り方の手順、使用する素材等を見える化し、「誰でもその商品を製造できる」という状態をつくることを指します。

いわゆる属人的な「あの人でないと作れない」というものを極力排除し、今日入ったばかりのパートさんでも商品が作れる仕組みを作ることが必要です。

 

②の機械化とは主に新調理システムの導入です。

新調理システムの3種の神器として、スチームコンベクション、ブラストチラー、真空包装器などがありますが、これらを導入することにより、「閑散期に大量に仕込んで繁忙期に備える」など業務量の標準化、「ボタン一つで誰でも同じ商品を製造することが出来る」など作業の標準化等様々なメリットが生じます。

 

特に最新のスチームコンベクションでは、庫内の湿度を徹底管理することで今商品が何℃の商品が何個入っているのか、その商品の芯温を設定温度まで上昇させるためにはどうすれば良いのかを自動的に感知してくれるシステムが導入されているため、

 

同じ「鯖の塩焼き」というレシピでも、冷蔵庫から出したばかりの1個と、常温で2時間置いた後の20個でも全く同じ状態に仕上げることが出来ます。

これは人が調理するよりも明らかに正確です。

 

計画的に生産が出来るため、その他にも食材の一括発注によるコストダウン、在庫ロス管理によるコストダウン、製造工程管理によるコストダウンなどの効果も得られます。

 

その結果人時売上高、人時粗利高が飛躍的に上昇します。

 

 

すぐに取り組むことが出来るレシピ化。根本的に仕組みを変えてしまう機械化。

皆様も取り組んでみてはいかがでしょうか。

担当者
春日 大輝

関西学院大学卒業後、大手食品メーカーに入社。
食品メーカーでは量販店担当の営業マンとして現場の最前線で活躍。船井総研に転職後は食に関する企業の支援に徹底的にこだわり、20社を超える支援やプロジェクトに加わり成果を上げる。宅配・ケータリング業を専門としてからも、「答えは現場にしかない」というポリシーの下、徹底的に現場レベルの具体的な提案にこだわり続ける異色のコンサルタント。自分で現場に足を運んで得た生々しい事例を基に構築した戦闘レベルの提案に、船井流のマーケティング戦略を掛け合わせたユニークな提案には定評がある。

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