これだけは絶対に見逃してはいけない!農業参入失敗の秘訣3選 その1 | 飲食店・食品ビジネスのコンサルティングチーム「船井総研フードビジネス支援部」による情報発信サイト

経営コンサルティングの船井総研 フードビジネス支援部
コンサルタントコラム

一次産業
2016/4/18

これだけは絶対に見逃してはいけない!農業参入失敗の秘訣3選 その1

これだけは絶対に見逃してはいけない!農業参入失敗の秘訣3選 その1

農地法の改正や、農業生産法人の要件緩和などで、この数年間の間にも企業の農業参入が年々増加している傾向にあることが、肌に感じられるようになってきたのではないでしょうか。さて、その流れに加えて政府が条件付きではありますが、特区内での農業生産法人に対する50%以上の出資が可能になるという規制緩和案が挙がっています。今後、さらに企業の農業参入が増加していくことはおそらく間違いはないでしょう。
今回は先例に学び、企業の農業参入時に陥りやすい失敗の条件を列挙させて頂きます。
結論から申しますと以下3点が失敗事例のほとんどの原因になります。「1.安易な数値計画」、「2.生産量の安定化と販売先の確保」、「3.いきなり大規模化を行う」この3点それぞれについてこちらのコラムで書かせて頂きます。

失敗事例から見える「安易な数値計画」とは

まず1点目、安易な数値計画です。黒字化までの数値計画で言えば、参入した企業から回収したアンケート調査によれば平均して4.1年かかっているという現実を踏まえることが肝心です。国内での農業参入で黒字転換に成功している例として、K社の提供する技術供与による植物工場などは、その規模間の大小問わずほぼすべての拠点で、黒字化または収支の均衡に成功しています。しかし、その事例でもそこにたどり着くまでには10年以上の歳月をかけているという現実があることを忘れてはいけません。この数値計画のその他の観点として、栽培する植物の収量が本当にその計画通り行われるかの検証は必要ではないでしょうか。

収量から数値計画を見る

例えば日本の野菜の中で、1人当たりの消費金額が大きい「トマト」で考えてみると、その収量は国内農家の施設園芸での生産平均で10アールあたり6トンとなっています。これがいわゆるプロと呼ばれるトマト農家になると10アールあたり多くて20トン程度です。植物工場の本場、オランダでの生産量は10アールあたり70~80トンあり、10アール当たり100tも記録しています。参入に失敗したO社などの計画は始めからこの収穫量の設定が高めに設定されていたという話を伺っています。農業における売上は、「単位面積当たりの収穫量×栽培面積×単価」といった公式導き出されますから当然この収量の設定を見誤れば売上が安定しないということは目に見えて当然になるでしょう。
その他おすすめの記事