給食業に訪れた「メーカー化」チャンスの到来! | 船井総研 フードビジネス支援部

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コンサルタントコラム

給食
2018/9/14

給食業に訪れた「メーカー化」チャンスの到来!

株式会社船井総合研究所 チームリーダー / マーケティングコンサルタント 吉澤 恒明

給食業に訪れた「メーカー化」チャンスの到来!

9月4日近畿地方の大型台風
および9月5日北海道胆振東部地震にて
被災された方々には心からお見舞い申しあげると共に
復興に尽力されている皆様には安全に留意されご活躍されることをお祈りいたします。
 
****
 
「人手が足りない」
「採用広告を出してもろくに人が集まらない」
 
こういったお悩みは
今や全国共通、異口同音で聞かれるものです。
 
お付き合い先の社長様にはよくお話することですが
この「人手不足」の傾向は
一過性のものではなく、
おそらく今後、当たり前のように続くものと思われます。
 
日本の総人口は減少し
高齢化率は上がり、労働人口比率は減る
 
人口動態がこのまま進行していくことは
ほぼ明らかです。
 
人の採用の競争も
激化する一方でしょう。
 
ただし、
この状況に頭を抱えているのは
他の会社、他の業種でも同じ
です。
 
だからこそ
多種多様な惣菜の製造機能を持つ給食会社に
今、大きなビジネスチャンスが訪れています。

 
 
『誰もが人手不足に悩む今だからこそ
給食業の「メーカー機能」に需要がある!』

 
 
私のお付き合い先企業様に
特に近年多く持ちかけられるのが
いわゆる「製造委託案件」です。
 
一例を上げると
某大手福祉施設向け委託給食業の企業から
とある一部エリアの施設へ
完調理品の惣菜を提供してほしい
という商談が決まりました。
 
本来、委託給食は
各取引先の厨房現場へ人を派遣し
現地調理を行い、食事を提供する
 
というスタイルです。
 
が、委託給食会社も同様に
採用難・人手不足
です。
 
そこで、完調理品を導入することで
現場での仕込みや調理作業等を削減し
業務効率化を図る

 
というのが、委託給食会社側の目的です。
 
つまりは、
「自社にとっての●●エリア限定のCK(セントラルキッチン)になってほしい」
 
という訳です。
 
こういった他社との業務提携
というのに経験がなかったり、抵抗がある会社様も
いらっしゃるかもしれません。
 
が、これにはいくつかのメリットがあります。
 
・委託給食会社の多くはCKを持ちたいと考えているが、それができずにいる(大型投資の必要性、人員確保、工場設計や維持管理等のノウハウがない)
・適正な委託提携先を探すのが困難で、選択肢が乏しい。そのため、一度商談テーブルに乗ると成約確率が高く、有利な条件に持ち込みやすい。
・ある一定のまとまった食数受注が見込める(大型案件による売上向上)
・1拠点ごとの食数が1日100食単位など、比較的大きいケースが多いので配送効率が良い
 
もちろん、締結前の商談の運び方が重要です。
急な提携解約による食数激減、といったリスクは絶対に避けたい所。
「最低でも●年間の契約」
「契約解除を希望する際は●ヶ月前までに申告すること」
等の条件確認、契約書への記載は必須です。
 
また、製造側としては製造効率を高めていきたいので
どこまでの食事形態を対応するか?も
大事な判断事項です。
 
基本的には、こちら側からは普通食のみの提供、
刻み等の加工は現場対応
 
のような条件にしていくことが望ましいでしょう。
 
 
『人手が足りない、だからこそ
 自社は何の業務に集中するか?の取捨選択が大事な時代に』

 
以上のような、委託給食会社との提携
というのは、あくまで一つの例です。
 
とにかくお伝えしたいのは
人手が足りない、という時代だからこそ
自社は何をやり、何を「やらない」のか
取捨選択し、集中していくことが
 
特に大事になってきます。
 
あれもこれも、やればやるだけ業績が伸びる
という時代もありました。
 
しかし、明らかに潮目が変わったのが事実です。
 
分業化、専業化による
業務効率最大化

 
今後避けては通れないテーマです。
 
だからこそ、全国の製造機能を持つ給食会社様には
 
「大量の食事を、しかも日替わりで何百、何千という
多くの種類を製造できる」という自社の価値

 
大いに武器として奮っていただきたいと思います。
 
ぜひ、今後の経営の方向性や戦略を考える上で
一つの選択肢としてお考えください。
 

担当者
チームリーダー / マーケティングコンサルタント
吉澤 恒明

近年急成長市場となっている「シニア向けフードビジネス」専門コンサルタント。
 
DMやWEBを駆使したダイレクトマーケティングモデルで、クライアントに対して年間数億円規模の業績アップに貢献。特に、新規事業参入案件の数は過去50件以上。
 
ゼロからの事業戦略構築から計画策定、営業、スキーム構築、販促ツール作成、営業マン強化など、立ち上げから実行、展開までを全面的に支援するのが得意。
 
「おいしい『食』を提供する強い企業づくり」を目指し、年間300日以上をクライアントの支援や行脚に費やす。

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