
宅配ビジネスのアウトラインと顧客管理について
株式会社船井総合研究所 岩松 将史

■宅配ビジネス=名簿ビジネス
宅配ビジネスの特性を一言で言うと、
「売上と名簿が比例する」ということに尽きます。
そのため、宅配ビジネスを展開するにあたっては、
「売上を上げるために商品を売る」
という考え方以上に
「顧客名簿を獲得するために売上を上げる」
という考え方が非常に大切になってきます。
実際に、私がお伺いしている企業様では、
今年から新たに「顧客名簿数」をKPIとして設定し、
これまでに取りこぼしのあった用途における業績アップを進めていっております。
■獲得した名簿の管理。そのポイントとは?
日本国内における市場の成熟化が著しい中で、
宅配ビジネスは数少ない成長マーケットとして認識されています。
その主な背景としては、
・共働き世帯の増加(⇒自炊機会の減少)
・高齢化率の上昇(⇒買い物難民の増加)
・未婚率の上昇(⇒個食ニーズの増加)
・所得の二極化(⇒比較的高単価である外食の機会の減少)
などが挙げられます。
現在はこのような背景のもとに
宅配ビジネスの成長性が謳われているわけですが、
中長期的に見ると、いずれはマーケットとして
徐々に成熟していくことになります。
したがって、成長期の今だからこそ、
今後10~15年先の市場の成熟化
および顧客獲得競争の激化を見越した上で、
「顧客管理」に注力していくことが求められます
顧客管理のポイントは大きく3つで
①獲得した顧客名簿のデータベース化
②アフターフォローの仕組み化
③VIP顧客に対する「えこひいき」の仕組み化
この3点です。
現在宅配ビジネスを展開している企業様だけでなく、
今後新たに宅配ビジネスへの参入を考えている企業様についても
上記3点については今の段階から意識していただければと思います。

福岡県出身。
大学卒業後、株式会社船井総合研究所へ入社。
入社後は整骨院業界でのコンサルティングを経験後、主に飲食店・
仕出し店・ホテル・旅館などの中食事業参入支援および活性化支援に携わる。
現在は宅配・ケータリング業を専門としたコンサルティングに従事。


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