農業の100年企業が取り組む自立型経営 | 船井総研 フードビジネス支援部

経営コンサルティングの船井総研 フードビジネス支援部
コンサルタントコラム

一次産業
2018/1/30

農業の100年企業が取り組む自立型経営

株式会社船井総合研究所 マーケティングコンサルタント 前田 輝久

農業の100年企業が取り組む自立型経営

千葉県で酪農を100年以上経営されている成田ゆめ牧場(秋葉牧場)の経営者にお話しをお伺いする機会がありました。
 
その話の中で出てきた、農業で100年続く農業経営の成功のキーワードは
 
①自立型経営
②加工品開発
③観光市場開拓
 
になります。

■生産から販売まで取り組む自立型経営


成田ゆめ牧場を開園されていた当時、牛乳はスーパーの特売で1L70円という水よりも安い価格で販売され、生産してもエサ代だけで赤字という状況でした。

そのような中で秋葉牧場は会社をつぶすわけにはいかないと考え、日本はもとより、海外も含めて生産者が農業を経営するためのモデルを探した結果、自分達で直接消費者に生産しているものの価値を伝えることこそがこれからの農業に必要なことだと観光牧場の成田ゆめ牧場を開園されました。

牛乳を生産する(モノをつくる)だけではなく、販売まで自分達で責任もって取り組むことで外部の環境に依存することなく自立した経営を30年前から実践されています。


■加工品開発で付加価値アップ


販売の中心は観光牧場になります。観光マーケットは非日常の空間で日常品としての牛乳ではなく、付加価値の高い乳製品を販売することができてきます。

さらに、成田ゆめ牧場は、牛乳と相性もよく、観光マーケットで売れる菓子・スイーツの製造販売に参入し、付加価値を高めることに成功しています。スイーツは店舗だけではなく通信販売でも売上を確保することもできています。


■伸びている観光マーケットを伸ばす


さらに観光マーケットの開拓を積極的に取り組んでいます。例えば、近隣の成田山の参道へスイーツやソフトクリーム店舗を複数出店し、海外への展開も視野に入れて、県外の観光地へ乳製品とスイーツで出店として沖縄にも店舗を展開されています。

日常の牛乳は今では水よりも安く販売されていますが、観光マーケットになれば付加価値高く商品を販売できますし、これからの日本のマーケットをみると伸びている観光マーケットへの展開を強化しています。


成田ゆめ牧場は30年前に上記のような6次産業化に取り組み始めています。そのキッカケは自分達で生産した商品の価値を自分達で責任もって販売すること、そして商品の付加価値を高めて適正な利益を作り出さなければ農業を続けていけないことでした。

上記の取り組みにいち早く取り組んだ企業は様々な業界でモデル企業となっています。

成田ゆめ牧場の秋葉社長は「同じ業界だけでは視野が狭くなる。異業種の取り組みや発想をを積極的に取り入れることを大切にしている」とおっしゃられています。

今回は6次産業化の取り組み事例をご紹介しましたが、これからのモノづくり企業の直面している課題解決にも参考になる取り組みになります。

①自立型経営 : 直販シフトによる利益型経営
②加工品開発 : 加工品開発による付加価値アップ
③観光参入   : 伸びているマーケット・新規マーケットの開拓

これからのモノづくり企業の経営として参考にしていただければと思います。

農業で100年経営を実現している成田ゆめ牧場も実践している6次産業化にご興味のある方は下記より資料をダウンロードいただきご確認くださいませ。
https://lp.funaisoken.co.jp/mt/funai-food-business/biz-eat-out/freetext-dl.html


担当者
マーケティングコンサルタント
前田 輝久

食品専門店の店舗開発や活性化のコンサルティング支援を行っている。なかでも、卵、豚肉、豆腐などの生産者・中小食品メーカーの直売店開発支援では定評がある。
「即時業績向上」「力相応」をモットーに、すぐに実践できる実現可能な提案を行っています。「生産者、メーカーの自立」をポリシーに、中小企業が市場価格や卸先の影響に負けないで永続できる企業になるためのコンサルティングを行っています。

このコンサルタントに相談する
記事を見る
その他おすすめの記事
コンサルティングレポート