年間売上30億円を超えるヒット商品「めんべい」のヒットのワケ | 船井総研 フードビジネス支援部

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2017/8/01

年間売上30億円を超えるヒット商品「めんべい」のヒットのワケ

株式会社船井総合研究所 経営コンサルタント 田中 渉

年間売上30億円を超えるヒット商品「めんべい」のヒットのワケ
「めんべい」は、馬鈴薯でんぷんの生地に明太子を練り込んだせんべいです。
 
1909年に福岡県で食用油製造業山口油屋として創業し、現在では主力の明太子の製造、販売を中心に卸問屋、総合食品メーカー、更には温浴施設や飲食店の経営等を行っている株式会社山口油屋福太郎が製造、販売しています。
 
2001年に発売された「めんべい」は、現在、年間売上30億円を超えるヒット商品となっています。
 
「めんべい」開発のきっかけは、主力製品である明太子への危機感から。
「減塩」がトレンドとなるなか日持ちがしなくなり、冷蔵販売で持ち歩きにも不便になった明太子とは違った、「賞味期限が長く、常温で持ち運べる」商品の開発の必要性を感じたことがスタートでした。
 
当時、せんべいの製造ノウハウを持っていないなか試行錯誤を重ね、1年近くの歳月をかけて「めんべい」はできあがります。

開発の一番のネックは「割れること」

具を練り込んだせんべいは割れやすく、製造過程で多くの商品が割れてしまったそうです。
 
「割れないような粉を使用するとおいしくなくなってしまう・・・」ということから、味に妥協をせずに試行錯誤を重ね、「割れた商品は『割れせん』で売る」という決断で、当初は約20%割れてしまう状況の中での発売開始だったそうです。
 
そんな「めんべい」も最初の半年間は、売れない日々が続きました。

売れる最初のきっかけは、地元福岡県の郵便局での取り扱い

売れる最初のきっかけとなったのが地元福岡県の郵便局で取り扱ってもらうこと。
何度も足を運んで交渉し、「1回だけ」という約束で取り扱いがスタートしました。
 
この郵便局での取り扱いから注文が入り始めた「めんべい」は次々と引き合いが入り始めます。
最初は、相手にされなかった駅やサービスエリアからも引き合いが入り始め、メディアからも注目されるようになり、年間売上30億円を超えるヒット商品になっていったのです。
 
商品の開発から、販路開拓まで中心的な役割を果たされた山口勝子専務から、
  • 「自分が先頭に立って売りにいかなければならない」
  • 「何が幸いするかわからない。何かあっても突き進むことが大切」
  • 「めんたいせんべいとネーミングしていないことが良かった」
  • 「めんべいの『め』がポイント」
  • 「3文字か4文字が大切」
  • 「広告をしなくてはいけない商品はダメ」
  • 「『うまい』、『軽い』、『安い』、『常温で持ち運びやすい』が意識したポイント」
  • 「雑誌社や新聞社など、350社に商品を送ったメディア販促」

などなど、「めんべい」がヒットした要因について伺ったお話からは、異業種から観光菓子マーケットへ参入し、ヒット商品を生み出したノウハウたっぷりでした。

「めんべい」の生みの親を講師にお招きしたセミナーを開催します!

そんな、「めんべい」の生みの親、株式会社山口油屋福太郎の山口勝子専務をゲスト講師にお招きし、「めんべい」をヒット商品化した秘訣をお話しいただくセミナーを開催いたします。
 
開催日は、2017年10月10日。
開催地は、めんべいの生まれた地、福岡県にて。
セミナータイトルは、「単品売上1億円の名物土産を生み出す 秘訣特別公開セミナー」です。
 
また、正式なご案内が完成いたしましたら、皆様にご案内させていただきます。
 
観光菓子マーケットに、ヒット商品づくりに、関心をお持ちの方はぜひご参加いただければと思います。
担当者
経営コンサルタント
田中 渉

菓子店専門コンサルタント。和菓子店、洋菓子店、併売店、その他各種菓子店に関わるコンサルティングに10年以上携わる。現場にしか答えはないという信念から、少しでも気になることがあると現場に出かけていきルール化を行う。現場から得られた数々の具体的、実践的なノウハウに対する顧客の信頼は厚い。

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