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コンサルタントコラム

給食
2017/2/08

「やわらか食」はシニアマーケット攻略の必須条件なのか?

「やわらか食」はシニアマーケット攻略の必須条件なのか?

先日、東京ビッグサイトで開催された展示会に行ってまいりました。

 

「メディケアフーズ展」という展示会で、
主に高齢者食、介護食にまつわるメーカー、サービス業の方々が集まるものです。
今年は130余りの企業が出展されていました。
 
私はほぼ毎年、定点観測のために1回は行くようにしています。
 
毎年足を運んでいると、年々、出展企業数も増えているようですし、
このマーケットの確かな伸びを感じます。
実際、私のお付き合い先の企業様でも昨年やわらか食の販売を始めましたが、
スタートから5ヶ月で月商1,000万円を突破しました。
まだまだスタートアップ段階なので、これからよりシェアを伸ばしていくことでしょう。
 
このように「噛む力、飲み込む力が弱い方でも食べられる食事」、
いわゆる”やわらか食”のニーズは、たしかに一定数あるようです。
 
ですが、ご留意いただきたいのが
「必ずしもやわらか食がなければいけないのか?」ということです。
 
高齢者食事業の参入に関するご相談を受ける中で
たまにある質問ですが
「やわらかい食事も作れなければならないかと思って、●●●の機械を購入しようか検討しています」
「どう思いますか?」と。
 
それっていくら位の物ですか?と尋ねると
(明言はしませんが)一発の投資としては、やはりそこそこ大きな金額だったりするのです。
 
高齢者の方々のうち
やわらか食が求められる確率というのは、おおよそ5%。
 
つまり、実は大多数の高齢者の方々は、
そこそこ塩分調整がされた程度の「常食」を求めているというのが実態です。
 
たしかにやわらか食も一定のニーズはありますし、他社ができないことをすれば
差別化にもなるかもしれません。
 
ですが、不用意に多額の初期投資をして、難易度の高いオペレーションを組むよりも
まずは金銭的にも負荷的にも軽い、かつ、求められている「母数」が大きなものから
着手していくというのが定石です。
 
もちろん、
必ずしも否定する訳ではありませんが、
ぜひ、参入を検討される場合は自社や外部の状況を冷静に鑑みた上で
今自分たちがすべき「ど真ん中」のことは何か?を検討してみてください。
 

担当者
マーケティングコンサルタント
吉澤 恒明

近年急成長市場となっている「シニア向けフードビジネス」専門コンサルタント。
 
DMやWEBを駆使したダイレクトマーケティングモデルで、クライアントに対して年間数億円規模の業績アップに貢献。特に、新規事業参入案件の数は過去50件以上。
 
ゼロからの事業戦略構築から計画策定、営業、スキーム構築、販促ツール作成、営業マン強化など、立ち上げから実行、展開までを全面的に支援するのが得意。
 
「おいしい『食』を提供する強い企業づくり」を目指し、年間300日以上をクライアントの支援や行脚に費やす。

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