こだわり消費志向の頭打ちと利便性消費志向の高まり | 船井総研 フードビジネス支援部

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宅配
2017/1/20

こだわり消費志向の頭打ちと利便性消費志向の高まり

株式会社船井総合研究所  春日 大輝

こだわり消費志向の頭打ちと利便性消費志向の高まり

フードデリバリーグループの春日です。

 

本日は少しマクロ的なお話を。
 
NRIが定期的に行っている「生活者1万人アンケート」を見ていると、面白いことに気が付きました。
 
1000円フリースやハンバーガ―半額等“激安消費志向”の高まりが盛んに謳われた2000年代初頭。
そんな時代を経て、
「安くてある程度品質が良いのは当たり前、むしろその先の満足感を」
といういわゆる“こだわり消費志向”が近年の主な消費志向と言われてきました。
 
しかし最新の調査では、
「自分の好きなものは例え高価でも貯金して買う」
「多少高価でも品質の良い物を買う」
「自分のライフスタイルに合ったものを選ぶ」

といった、いわゆるこだわり志向、
プレミアム志向と言われる消費志向の上昇が頭打ちになっているとの結果が出ていたのです。
 
多様化する個々の消費者のこだわりを上手く見つけ、
それを刺激することによって消費に繋げてもらうというアプローチは飽和しつつあるということでしょう。
 
簡単に言えば、情報が溢れすぎている為、
様々な情報を取捨選択して消費をするという行動自体に消費者が少し疲れてしまっているともいえます。
 
代わりに近年の消費志向の中で高まりを見せているのが、“利便性消費志向”です。
お金をかけてでも良い、こだわりは別にない、とにかく楽に消費がしたいという志向です。
 
これには多分にスマートフォンの普及が影響していると言えます。
 
どこからでも各種比較サイトや、企業HP,SNS等にアクセスでき、いつでも情報を引き出すことが出来るため、
「きちんと情報収集をしないと失敗する」と思いながら、
「多すぎる情報の中で判断できない、面倒くさい」と思っている消費者が多いのです。
 
情報が「多すぎて」困るか「少なすぎて」困るか消費者に聞いたところ、
実に7割の人が「多すぎて」困ると答えたそうです。
 
そこで必要になるのが、「何を選べばよいのか示す」という提案型のアプローチです。
 
○○の時はこれ、××の時はこれ、と利用シーンに応じて商品を提案することが出来れば消費者の心を掴むことが出来るのです。
 
スマートフォンの保有率は、日本全体で50%を超えました。
20代では90%超、10代、30代でも8割を超えています。
 
スマートフォンで自社サービスを「提案型アプローチ」で示すことが今後消費者に支持されるための必須事項になりそうです。
 

担当者
春日 大輝

関西学院大学卒業後、大手食品メーカーに入社。
食品メーカーでは量販店担当の営業マンとして現場の最前線で活躍。船井総研に転職後は食に関する企業の支援に徹底的にこだわり、20社を超える支援やプロジェクトに加わり成果を上げる。宅配・ケータリング業を専門としてからも、「答えは現場にしかない」というポリシーの下、徹底的に現場レベルの具体的な提案にこだわり続ける異色のコンサルタント。自分で現場に足を運んで得た生々しい事例を基に構築した戦闘レベルの提案に、船井流のマーケティング戦略を掛け合わせたユニークな提案には定評がある。

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