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2016/7/27

目的地化について考える[2] デスティネーション化と非日常体験

目的地化について考える[2] デスティネーション化と非日常体験

こんにちは、船井総研の石田です。
農業参入と情報発信のご支援をさせて頂いています。
 
前回の続きからですね。
前回のコラムでは、観光農園には目的地化、「デスティネーション化」のポテンシャルがあるといいつつも、
本題に入らず、やれ「ポケモン」やら「六次化がいい」だのというところで終わってしまいました。
 
では、観光農園の持つポテンシャルとは何でしょうか。
私は、それは「非日常性の実現」にあると考えています。
 
日本では農業というものが日常から離れてしまっています。
2015年の日本国総人口数は、1億2708万人。
2015年の農林業センサスでの統計によると農業従事者は339万人、割合にしてその数2.6%です。
加えて、10年前の総務省のデータではその割合が5.1%だったことを考えてみても、農業人口の縮小と農業というものの非日常化が進んでしまっていることは確実です。
 
それらの非日常的な要素、例えば農場での採れたて、朝採りの野菜や果実が並ぶ直売所、それらの農作物をふんだんに使ったレストランやカフェ。
立ち歩きながら食べることのできる農園ならでは、を演出したソフトクリームや、スイーツ。
動物や、自然とのふれあい。
自分で作って、自分のものとして育てて収穫するそしてそれを食す、体験農業など。
これらの要素が、街の喧騒を離れて、その場所に行くような価値になりえます。
むしろこれらは日常に無いからこそ、そこに行かなければならない。
そこに行くからこそ価値になる。
というような特性を内包しています。
 
さらに言えば、この非日常性をどこまで協調できるかということが、よりデスティネーションに近づけるために必要な要素となってきます。
雑誌や、テレビいわゆる伝えることを仕事としているメディアなどが自社のコンテンツを取り上げる際は、彼らが紹介しやすいように彼らの視点で伝えたいことが編集されています。
 
しかし、自社の持つメディアやお客様自身が発信を行っていくSNSなどではコンテンツをより、魅力的に見せ、「人に伝えたい!」と思うような仕掛けが必要になります。
この場合、ポテンシャルを持ったコンテンツをどのように発信しやすい、されやすい形にするかという方法が問われます。
 
人々が行きたくなるデスティネーション化された施設にとって、この後者の要素は、あればあるほど人々の興味を集め、ますます多くの人々をひきつけるような働きをします。
 
それらの情報発信によって、強化された人々の興味がその場所の
「今だけ、ここだけ、私だけ」
といった非日常性、限定性を求める欲求を掻き立てることで、「その場所に」行きたいと感じさせる目的地を作っていきます。
 
始めにも申し上げたように、農業はそれ自体がそもそも非日常性を持ってきている業種になっているので、この目的地化をするのに非常に向いていると考えられます。
特に観光農園は、コンテンツを付加していくことでそれを満たすことが行いやすいと言えるでしょう。
 
お読みいただきましてありがとうございました。
 

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